[19日 ロイター] - 中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は、インドネシアのバリ島で11月に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議への出席を予定している。
インドネシアの元内閣官房長官で、ジョコ大統領の私設顧問を務めるアンディ・ウィジャジャント氏が19日、同大統領から直接伝えられた話としてロイターに明らかにした。
これに先立ち、ブルームバーグ・ニュースがジョコ大統領とのインタビュー記事を配信し、同様の内容を報じていた。
中国外務省は報道についてコメントの求めに応じていない。インドネシア大統領府からもコメントは得られていない。
ブルームバーグによると、ロシア大統領府報道官はコメントを避けたが、事情に詳しい別の関係筋はプーチン氏が会議に直接出席する予定だと語った。
議長国インドネシアに対しては、ウクライナ侵攻を理由にプーチン大統領への招待を撤回するよう西側諸国から圧力がかかっていた。
ジョコ大統領は6月にウクライナ、ロシア両国を訪問してそれぞれの大統領と会談するなど、仲介役を担う構えを見せてきた。今週も、両国がインドネシアを「平和の橋」として受け入れたと発言している。
バイデン米大統領はG20首脳会議に出席する見通しだが、習氏との会談が行われるかについては発表されていない。
また、米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、プーチン大統領がG20首脳会議に出席すべきでないというバイデン大統領の考えを改めて表明した。同時に、プーチン氏が出席するのであれば、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席すべきとした。
英外務省報道官は、ウクライナへの侵略を続けるロシアには、G20首脳会議に参加する道徳的は権利はないと指摘。「ロシアによる侵攻の影響がG20会議で考慮されるようにするためのインドネシアの配慮、およびゼレンスキー大統領がG20首脳会議に出席する可能性が示唆されていることを歓迎する」とした。