[29日 ロイター] - 自動車レースF1、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は29日、個人総合優勝に関し、今週末のシンガポール・グランプリ(GP)で決着をつけるには「多くの運が必要」とし、「特別な思い出がある」という来週の日本GPで優勝を決める方が現実味があるとの見解を示した。
30日に25歳の誕生日を迎えるフェルスタッペンは現在、個人総合で335ポイントを獲得しており、2位のシャルル・ルクレール(モナコ、フェラーリ)に116点、チームメートのセルヒオ・ペレス(メキシコ)に125点の大差をつけている。
シンガポールGPが終わるとシーズンは残り5戦で、獲得可能な最大ポイントは138点となるため、フェルスタッペンが同GPを制した場合、ライバルの結果次第で優勝が確定する状況となっている。
ただ、フェルスタッペンは記者団に対して「かなり見込みの低い話だ。ちょっと非現実的で、そのことはあまり考えてない。ここで実現するには多くの運が必要だ」と語っている。
シンガポールGPの翌週には鈴鹿で日本GPが開催されるが、同地はフェルスタッペンにとって縁が深い。17歳だった2014年、金曜日のフリー走行でF1デビューを飾ったのが鈴鹿サーキットであり、レッドブルはホンダからパワーユニットのサポートを得ている。
フェルスタッペンは「とにかく私にとっては特別な思い出がある。初めてFP1(フリー走行)でF1マシンを運転した時のことはずっと覚えている。それに、ホンダのホームGPのようなものだし、タイトルを獲得できる可能性が十分にある最初の機会だと思う」とし、「シンガポールも楽しみだけど、(日本も)とても楽しみにしている」と日本への思いを巡らせていた。