[ロンドン 14日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領による部分動員令への抗議活動で拘束された女性の割合が増加していることが、人権団体OVDインフォのデータで明らかになった。抗議活動に参加すればウクライナ侵攻の前線に送られると多くの男性が懸念したためとみられるという。
同団体によると、9月21日に抗議活動で身柄を拘束された1383人のうち女性は51%だった。24日には848人が拘束され、うち女性の割合は71%に上昇した。
1週間にわたり拘束されたリサさん(19)は「戦争が始まったとき、私の将来はもうないような気持ちだった」としながらも、「毎日もっと怖い思いをしているウクライナの人々のことを思うと、自分の将来について考えることに申し訳なさを感じるようになった」と心境を語った。
プーチン氏が9月21日に予備役の部分動員令を出したのを受け、数万人のロシア人男性が国外に脱出。同団体によると、デモに参加した男性が徴兵された事例は、21日には少なくとも17カ所、24日には少なくとも16カ所の警察署で確認された。
OVDインフォの弁護士は、女性のデモ参加者が性暴力の脅威にさらされていると指摘。21─26日の抗議活動で拘束された女性で性暴力の脅威や、食事や睡眠が認められないなどの虐待を受けた事例が約200件に上ると報告した。