[21日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシア軍が南部ヘルソン州にある大型ダム「ノバ・カホフカ」に爆薬を仕掛け、爆破を計画していると明らかにした。
ダムが爆破されれば、ウクライナ軍が奪還を目指すヘルソンを含むウクライナ南部の広い地域で洪水の被害を引き起こすおそれがあることから、ゼレンスキー大統領は西側諸国に対し、ロシアに爆破を実行しないように警告するよう要請した。
ゼレンスキー大統領はテレビ演説で「ロシアの新たなテロ攻撃を防ぐために、世界中の誰もが強力かつ迅速な行動を取る必要がある。ダムを破壊すれば大規模な災害を引き起こす」と訴えた。
さらに、ダムの爆破は「大量破壊兵器の使用と同様と見なされ」、ロシアが核や化学兵器を使用した場合と同様の重大な結果につながることを明確にするよう呼びかけた。