[東京 29日 ロイター] - 経済産業省が29日に発表した10月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比4.3%増の13兆0820億円となり、8カ月連続で増加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が剥落しドラッグストアやコンビニエンスストアなどでの販売が好調で、自動車販売の回復にも後押しされた。ロイターが集計した民間予測は5.0%増だった。
前年は9月に緊急事態宣言が解除されたばかりで、今年の10月は経済活動の正常化による外出増加が幅広く影響した。
業種別では医薬品・化粧品が前年比10.5%増、その他小売業が9.4%増、各種商品が6.6%増、織物・衣服が4.8%増だった。自動車は、前年は部品不足による納車遅れが生じており、その反動で10.6%増となった。
業態別では、百貨店が前年比10.7%増。外出機会が増え、旅行や出張用途のコート類などが好調だった。
スーパーは内食需要が減少する一方で食品価格が上昇し前年比2.8%増、コンビニエンスストアでもタバコやおにぎり・弁当が伸び6.5%増だった。
ドラッグストアは、お菓子や食用油など食品や化粧品が好調で6.0%増となった。
ホームセンターは前年比1.9%増、家電大型専門店は同0.1%増だった。
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