[ワシントン 28日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズや英紙ガーディアンなど5つの欧米主要報道機関が28日、米当局がスパイ活動法などを適用して内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告を起訴したことを問題視し、起訴取り下げを求める共同公開書簡を発表した。報道の自由を脅かすと訴えた。
アサンジ被告はリークされた米国の軍事機密や大使館公電の暴露などを巡って米当局に罪に問われ、英国で収監中。英政府は同被告の米国への移送を承認しており、被告側は不服を申し立てている。
書簡に参加したのはほかにフランス紙ルモンド、ドイツ有力誌シュピーゲル、スペイン紙パイス。スパイ活動法適用は報道の自由にとって「危険な前例」になるとし、出版物を刊行することは「罪ではない」と主張した。
こうしたメディアはウィキリークスの活動当初、同氏の入手した文書を抜粋した形にして掲載し、内部告発に協力していた経緯がある。