トランプ氏が2州で集会、24年大統領選に向け本格始動

© Reuters. 　トランプ前米大統領は２８日、２０２４年の大統領選に向けて本格的に活動を開始した。写真はサウスカロライナ州コロンビアでの集会（２０２３年　ロイター／Shannon Stapleton）

[コロンビア（米サウスカロライナ州） ２８日 ロイター] - トランプ前米大統領は２８日、２０２４年の大統領選に向けて本格的に活動を開始した。立候補を表明して以来初めて公の場に姿を現したのは初めて。

「かつてないほど怒っている」と述べ、現政権への批判を展開した。

ニューハンプシャー州の共和党年次会合で演説したほか、サウスカロライナ州での集会に参加した。両州は大統領選党予備選が序盤に行われ、その後の行方を左右する重要州とみられている。

どちらも比較的小規模で、サウスカロライナ州コロンビアでの聴衆は約２００人。トランプ氏に近いマクマスター同州知事と同州選出のグラム上院議員が参加した。

共和党では自らの出馬を探る向きも多く、地元のティム・スコット上院議員らは姿を見せなかった。

両集会でトランプ氏は移民や中国への批判を展開し、１６年大統領選での主張を繰り返した。一方、多様性に後向きな姿勢など文化戦争で全米に名を広めたデサンティス・フロリダ州知事を意識し、社会問題にも焦点を当てた。

「左翼の過激な人種差別主義者や変質者が若者を洗脳しようとしているのを阻止し、彼らのマルクス主義の手からわれわれの子どもたちを引き離す」と述べたほか、「ジェンダー・イデオロギーのカルトを打ち負かす」などと主張した。

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