[マルセイユ 3日 ロイター] - 2024年パリ五輪・パラリンピック組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は3日、ウクライナに侵攻するロシアとベラルーシの出身選手による大会参加可否は国際オリンピック委員会(IOC)に決定が委ねられていると語った。
IOCは先月25日、アジア・オリンピック評議会(OCA)からアジア開催の国際大会にロシアとベラルーシ選手が出場できるようにする提案を受けていたと明かし、「OCAからの提案を歓迎し、高く評価する」と述べた。
中国の杭州で9月23日から10月8日に行われるアジア大会はパリ五輪の予選も兼ねており、両国選手の参加が認められれば五輪出場へ向けた第一歩となる。
これを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は今週、ロシア選手らの五輪参加を認めることは「テロが何らかの形で容認される」ことと等しいと述べ、パリ大会から除外するよう強く求めた。
エスタンゲ会長はロイターの取材で、ロシア選手の参加について「五輪の普遍性の象徴を維持することに賛成」とする一方で、「どの代表団の参加を認めるかはIOC、IPC(国際パラリンピック委員会)、IF(各国際競技連盟)が決める」と述べた。