Laurie Chen Vladimir Soldatkin
[北京 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は18日、北京で開かれている広域経済圏構想「一帯一路」に関する国際フォーラムで演説し、習近平中国国家主席の取り組みを称賛した。また北極海航路は東西貿易を深化させることができると述べ、投資を呼びかけた。
習氏の招待に感謝し、同氏は「親愛なる友人だ」と述べた。一帯一路構想は世界を一つにするとして賛辞を贈るとともに、ロシアは重要な役割を果たすことができると表明した。
ロイターの記者によると、プーチン氏が演説を始める直前にフランスのラファラン元首相ら複数の欧州の出席者が会議室を出て行った。
プーチン氏は「文明の多様性と各国が独自の発展モデルを追求する権利を尊重しつつ、普遍的で持続可能かつ長期的な経済発展と社会福祉を実現するために、平等で互恵的な協力を求める考えをロシアと中国は共有している」と語った。
一帯一路はロシアに適合していると指摘。ロシアは国土を横断する多くの輸送インフラを開発しているとし、ノルウェーとの国境に近いムルマンスクから東へベーリング海峡を抜ける北極海航路が特に重要と述べた。
北極海航路については積極的な利用を呼びかけるだけでなく、関心のある国々に直接開発に参加するよう求めるとし、ロシアは信頼性の高い砕氷航行や通信などを提供する用意があると訴えた。
「来年から北極海航路全体で年間を通じて耐氷貨物船の航行が行われる」とした。