以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年1月17日9時に執筆
今年に入ってからの株式市場は大発会こそ大幅高となったものの、日経平均は20000円の大台を前にして足踏みをしている。
直近のNYダウが最高値まで数百ドル圏内を維持する力強さとは雲泥の差である。
日本株は「トランプリスク」に極めて過敏に反応するようだ。
トランプ勝利を「トランプショック」と受け止め日経平均は一時1000円安で真っ先に織り込んだ。
その後、NYダウがその日から雄大な上昇相場に入ったことを見て追随。
そうした主体性の無さ、他力本願ぶりは今年も続きそうである。
株式投資をはじめて30余年。
つくづく「株式投資は時間との勝負」だと思う。
時間との勝負と書くと、素早い判断と機敏な売買を求められるイメ−ジを持たれるかもしれない。
それはひとつの正解であるが、時間軸にして対極にある「時間をかける」ことを受け入れる精神力も正解だと思う。
「上昇するまで我慢をする、或いは種まきをしてから時間をかける余裕を持つ」ことができない最近の自分が、自分より投資経験の短い、情報にも疎い初老の株仲間よりさっぱり儲かっていないのだ。
ある時期に同じ銘柄を語らい仕込んだ。
その銘柄が数日間低迷するから私は待ちきれずロスカットする。
株仲間はその後3ヶ月以上放っておく。
そこから株価はうなぎ登りで上昇し、買値の2倍で彼は手放した。
銘柄はウェッジ (T:2388)だった。
彼から見れば、私の売買スタイルはせっかちに映るだろう。
私はいつの頃からか、「株を握りしめる時間を短縮することがリスクを排除すること」と信奉するようになっている。
勝つ回数は増えたものの利益は小間切れの積み重ねで儲けは伸びきらない。
一方の彼は昨年の相場では買った銘柄が確実に1.5倍-2倍に化けてから利食いを重ねている。
投資成果では私の完敗だ。
実は彼の買う銘柄は私の勧める株ばかりなのだ。
(笑い)
この差は何かと言えば、銘柄の選択勝負に敗れたわけではないのだから、「上がるまで待つ」時間との勝負に敗れたことになる。
「寝る子は育つ」と言うではないか。
株も寝かせることに辛抱強くならなければとの反省を2017相場に活かさなければいけない。
個別株では、着実な業績の拡大と多彩なビジネスパートナーを開拓しながら成長路線を突き進むエボラブルアジア (T:6191)、業績の上方修正と好調な半導体関連事業の再評価が期待されるアドテックプラズマ (T:6668)などを注目している。
執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年1月17日9時に執筆
今年に入ってからの株式市場は大発会こそ大幅高となったものの、日経平均は20000円の大台を前にして足踏みをしている。
直近のNYダウが最高値まで数百ドル圏内を維持する力強さとは雲泥の差である。
日本株は「トランプリスク」に極めて過敏に反応するようだ。
トランプ勝利を「トランプショック」と受け止め日経平均は一時1000円安で真っ先に織り込んだ。
その後、NYダウがその日から雄大な上昇相場に入ったことを見て追随。
そうした主体性の無さ、他力本願ぶりは今年も続きそうである。
株式投資をはじめて30余年。
つくづく「株式投資は時間との勝負」だと思う。
時間との勝負と書くと、素早い判断と機敏な売買を求められるイメ−ジを持たれるかもしれない。
それはひとつの正解であるが、時間軸にして対極にある「時間をかける」ことを受け入れる精神力も正解だと思う。
「上昇するまで我慢をする、或いは種まきをしてから時間をかける余裕を持つ」ことができない最近の自分が、自分より投資経験の短い、情報にも疎い初老の株仲間よりさっぱり儲かっていないのだ。
ある時期に同じ銘柄を語らい仕込んだ。
その銘柄が数日間低迷するから私は待ちきれずロスカットする。
株仲間はその後3ヶ月以上放っておく。
そこから株価はうなぎ登りで上昇し、買値の2倍で彼は手放した。
銘柄はウェッジ (T:2388)だった。
彼から見れば、私の売買スタイルはせっかちに映るだろう。
私はいつの頃からか、「株を握りしめる時間を短縮することがリスクを排除すること」と信奉するようになっている。
勝つ回数は増えたものの利益は小間切れの積み重ねで儲けは伸びきらない。
一方の彼は昨年の相場では買った銘柄が確実に1.5倍-2倍に化けてから利食いを重ねている。
投資成果では私の完敗だ。
実は彼の買う銘柄は私の勧める株ばかりなのだ。
(笑い)
この差は何かと言えば、銘柄の選択勝負に敗れたわけではないのだから、「上がるまで待つ」時間との勝負に敗れたことになる。
「寝る子は育つ」と言うではないか。
株も寝かせることに辛抱強くならなければとの反省を2017相場に活かさなければいけない。
個別株では、着実な業績の拡大と多彩なビジネスパートナーを開拓しながら成長路線を突き進むエボラブルアジア (T:6191)、業績の上方修正と好調な半導体関連事業の再評価が期待されるアドテックプラズマ (T:6668)などを注目している。
執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記