[30日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換所クラーケンは30日、全世界の従業員の30%に当たる約1100人を削減すると発表した。厳しい市場環境によってデジタル資産の需要が冷え込んだことを理由に挙げた。既に採用を抑制し販促費を削減していた。
仮想通貨は、金利上昇や経済悪化懸念を背景に投資家がリスク資産回避の姿勢を強めたことなどから価格が急落。大手交換所FTXなどの破綻もさらに不透明感を強めている。
クラーケンは取引高と新規顧客が落ち込んでいると説明。経費を現在の需要に見合う水準へ圧縮する上で他の全ての手を打ち尽くし、人員を削減するしかなくなったとした。今回の人員削減で従業員数は1年前の規模に戻るとしている。