5日の東京外為市場でドル・円は切り返し。
黒田日銀総裁の発言を受けこれまでの円安容認を背景とした円売りは後退し、午前中に一時122円38銭まで下落した。
ただ、米10年債利回りが上昇基調を強めたほか円売りが再開し、ドルは早朝に付けた高値を上抜け122円99銭まで値を上げた。
・ユーロ・円は134円30銭から135円12銭まで上昇した。
・ユーロ・ドルは1.0962ドルから1.0988ドルまで値を上げた。
・17時時点:ドル・円122円80-90銭、ユーロ・円134円90-00銭
・日経平均株価:始値27,965.94円、高値27,965.94円、安値27,662.28円、終値27,781.60円(前日比45.13円高)
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「為替相場の変動、最近はやや急ではないかと思っている」
「為替介入の効果、個人的経験からしても一概に測れない」
「円安が日本経済に全体としてプラスに作用するという基本認識に変わりはない」
「具体的な出口戦略の議論は時期尚早」
「安定的な物価2%の達成が近づけば当然議論」
「金融緩和で経済活動を支える。
政府と基本的に方向性は同じ」
「政府の対策はエネルギー上昇の影響を緩和し景気の下支えに貢献」
「長期金利が0.25%を超えると、緩和効果が減殺される」
・岡本財務副大臣
「為替介入についてのコメントは差し控える」
「為替の急激な変動は好ましくない。
動向は緊張感を持って注視する」
【経済指標】
・日・2月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+1.2%(予想:+0.6%、1月:+0.9%)
・日・2月家計支出:前年比+1.1%(予想:+2.7%、1月:+6.9%)
・独・3月サービス業PMI改定値:56.1(予想:55.0、速報値:55.0)
・ユーロ圏・3月サービス業PMI改定値:55.6(予想:54.8、速報値:54.8)