10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円28銭から110円84銭まで下落し引けた。
米3月消費者物価コア指数が予想外に低下したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(3月開催分)がハト派に傾斜するとの思惑、米10年債入札結果を受けて、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1287ドルまで上昇後、1.1230ドルまで反落し1.1275ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)は理事会で市場の予想通り政策金利を据え置いたが、TLTRO(市中銀行に低利で長期の資金を貸し付ける条件付き長期リファイナンスオペ)の詳細が発表されなかったため、一時ユーロ買いが優勢となった。
その後の会見でドラギ総裁が経済が依然弱く、リスクも下方に傾斜しているとのハト派発言でユーロ売りが加速。
ただ、一部メンバーが成長の減速は深刻化していないとの見通しを示したためユーロ売りが後退した。
ユーロ・円は、125円45銭まで上昇後、124円78銭まで反落。
ポンド・ドルは、1.3055ドルから1.3120ドルまで上昇し1.3100ドルで引けた。
英国が無秩序な離脱を回避するとの期待にポンド買いが再燃。
ドル・スイスは、0.9991フランまで下落後、1.0034フランまで反発した。
[経済指標]・米・3月消費者物価指数:前年比+1.9%(予想:+1.8%、2月:+1.5%)・米・3月消費者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+2.1%、2月:+2.1%)・米・3月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.4%、2月:+0.2%)・米・3月消費者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、2月:+0.1%)