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欧州株式市場=反落、オミクロン感染急増で ハイテクとヘルスケアが重し

発行済 2021-12-30 08:33
更新済 2021-12-30 08:36
© Reuters.  12月29日、欧州株式市場は反落して取引を終えた。写真はフランクフルト証券取引所で10月撮影(2021年 ロイター)

[29日 ロイター] - 欧州株式市場は反落して取引を終えた。新型コロナウイルス感染者数が過去最多となって投資家が警戒感を強める中、テクノロジーやヘルスケア、旅行関連銘柄が休暇時期の薄商いの中で売りを主導した。

ヘルスケア銘柄では、デンマークの製薬会社ノボノルディスクが1.2%、スイスの同業ノバルティスは0.6%、ロシュ・ホールディングは0.7%、それぞれ下落した。テクノロジー株指数は1.11%下落し、最大の重しとなった。

29日のロイターのデータによると、世界の新型コロナの新規感染者数は過去7日間で過去最多を記録した。オミクロン変異株が急拡大し、従業員は家にとどまり、検査機関が不足している。

OANDAの上級市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「欧州の規制の影響は尾を引くだろうが、今のところ市場では、(オミクロン)変異株は感染力は高いものの重症度は低いとの見方が圧倒的だ」と述べた。

STOXX欧州600種指数は、金融政策の緩和と景気刺激策を受けて2021年はおおむね強気で推移。今年これまででテクノロジー株指数は32.75%、銀行株指数は34.16%と、最も高い伸び率を示している。

22年に向けては、インフレ懸念や新型コロナ関連のリスク、エネルギー不足の継続などを巡りアナリストの見解は分かれている。多くのアナリストはインフレが中央銀行に圧力をかけ、予想よりも早く緩和政策を終了すると見ている。

ドイツ最大の金融機関ドイツ銀行は1.4%下落。ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)が欧州銀行間取引金利(EURIBOR)の管理上の問題で約1000万ドルの罰金を科したと発表したことが嫌気された。

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

© Reuters.  12月29日、欧州株式市場は反落して取引を終えた。写真はフランクフルト証券取引所で10月撮影(2021年 ロイター)

STOXX欧州600種 487.98 -0.52 -0.11 488.50

FTSEユーロファースト300種 1891.51 -3.02 -0.16 1894.53

ユーロSTOXX50種 4284.83 -27.10 -0.63 4311.93

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