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UPDATE1: 東京株式市場・前場=続落、ユーロ安円高で主力株に売り一巡後は一服

発行済 2011-09-12 12:04

日経平均<.N225>

前場終値 8562.47 -175.19

寄り付き 8578.71

安値/高値 8529.06─8584.05

東証出来高(万株) 73562

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 [東京 12日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は続落。欧州債務懸念

から前週末の米欧株が下落し、東京市場も売りが先行。日経平均は一時200円を超える

下落となった。欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事の辞任表明で対ユーロでの

円高が進んだほか、景気後退懸念から輸出株をはじめ幅広く売られた。ソニー<6758.T>、

TDK<6762.T>、コマツ<6301.T>など主力株が年初来安値を更新。ただ売り一巡後は先物

に買い戻しが入るなど、日経平均は下げ渋る展開となった。

 

 東証1部騰落数は、値上がり116銘柄に対し値下がり1471銘柄、変わらずが68

銘柄だった。東証1部売買代金は4562億円。

 前週末の米国株式市場は大幅続落。欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事が辞

任を表明したが、ECBが進める国債買い入れをめぐる対立が原因とみられることから欧

州債務問題に対する市場の不安が強まり、米主要株価指数は軒並み2%を超える値下がり

となった。

 東京株式市場では、海外勢の主力株売りが先行し、自動車、ハイテクなどの輸出株が軟

調。外為市場でユーロ/円が10年ぶりの安値圏で推移していることが嫌気された。ギリ

シャのデフォルト(債務不履行)やユーロ離脱となれば「欧州金融システムの混乱は避け

られない。押し目買いも入れにくい」(大手証券エクイティ部)との声が出ていた。

 また「欧州債務危機などを背景とした投資家のリスク回避姿勢は変わっておらず、海外

勢、特に欧州投資家の売り姿勢が続いている。先物への買い戻しで下げ渋っているが、積

極的な買いは見られず、戻りも鈍い」(外資系証券トレーダー)という。一方、日経平均

が心理的節目である8500円に接近する場面では、買い戻しが入りやすいとして、朝方

の売り一巡後はもみあう展開となった。

 欧州株は初夏にギリシャ不安が高まった際と比べると一段と調整しているほか、テクニ

カル的に日本株には割安感が広がっていることから、外部環境が大きく崩れなければ、底

割れはしないとの指摘もある。「欧州は不確定要素が多いが、米国がリセッションになら

ないと仮定するならば、日本株はそれなりに底値に近い水準とみている」(大和証券投資

信託委託・シニアストラテジストの長野吉納氏)との見方が示されていた。

 前場は、ファナック<6954.T>、ファーストリテイリング<9983.T>、京セラ<6971.T>、ホ

ンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>などが指数を押し下げた。

  (ロイターニュース 寺脇麻理)

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