[ロンドン 4日 ロイター] - 米欧英加豪の当局はサイバー犯罪者が集う闇市場サイト「ジェネシス・マーケット」を押収した。サイトに4日、通知が掲載された。
通知によると、米連邦捜査局(FBI)がジェネシス・マーケットに所属するドメインを押収。欧州、英国、カナダ、オーストラリアの当局やサイバーセキュリティー企業Qintelのロゴも表示されている。
FBIとQintelはコメントの求めに応じていない。
英国の国家犯罪対策庁(NCA)は「サイバー犯罪者らを標的とする国際的な法執行活動に参加している」と確認した。
ロイターはジェネシス・マーケットの管理者の連絡先を特定できていない。FBIも同組織の情報を求めているようで、通知でジェネシスと接触したことがある人に電子メールで連絡するよう呼びかけた。
英サイバーセキュリティー企業、サーチライト・サイバーのアナリストによると、ジェネシスはマルウエア(悪意のあるソフトウエア)で攻撃したコンピューターから取得したブラウザーの利用者特定につながる情報など、デジタル商品の販売に特化している。