■業績動向
(3)財務状態
MRT {{|0:}}の2016年3月期末の総資産は1,615百万円となった。
流動資産は1,240百万円で、内訳は第三者割当増資による資金調達や事業拡大による利益計上から現金及び預金が1,084百万円、売掛金が103百万円となっている。
固定資産は374百万円で、有形固定資産37百万円、無形固定資産45百万円、投資その他が292百万円。
投資その他の資産は(株)エム・ビー・エスとの資本・業務提携など新規事業創出のための投資を行ったことで投資有価証券が220百万円を占める。
負債合計は342百万円で、内訳は流動負債が224百万円、固定負債が117百万円。
純資産は1,273百万円となった。
内訳は、光通信グループに対する第三者割当増資実施により資本金425百万円、資本剰余金385百万円となったほか、当期純利益計上により利益剰余金416百万円となっている。
キャッシュ・フローの状況について見ると、2016年3月末の現金及び現金同等物の残高は1,084百万円となった。
営業活動によるキャッシュ・フローは139百万円の収入となった。
訴訟関連費用引当金及び情報セキュリティ対策費用引当金、法人税等の支払額がマイナス要因となったものの、事業拡大により税金等調整前当期純利益計上、未払金が増加したことが主要因。
投資活動によるキャッシュ・フローは325百万円の支出となった。
新規事業創出のため投資有価証券や関係会社株式の取得による支出があったことによる。
財務活動によるキャッシュ・フローは441百万円の収入となった。
昨年12月に行った第三者割当増資等による収入があったためだ。
経営指標について見ると、安全性・健全性を表す流動比率、自己資本比率は第三者割当増資等至近調達により大幅に上昇した。
一方、収益性を表す使用であるROE、ROAは純資産が大幅に増えたことにより数値が低下したものの、いずれも10%以上を維持している。
●2017年3月期会社計画
2017年3月期については、売上高1,200百万円(前期比19.8%増)、営業利益213百万円(同7.0%増)と増収・増益を予想。
「ポケットドクター」、「指先採血検査」サービス提供に係る初期投資コストが数千万円程度発生するものの、ネット医局(導入医局数150医局増)の増加や全国展開によるエリア拡大を背景として主力の非常勤医師紹介(紹介件数17%増)が順調に拡大すると見ていることによる。
エリアの拡大につれて医師会員数が順調に伸びていることや、大学の1つの医局に導入されれば他の医局への導入はハードルが低い傾向にあり、前期に東京の全大学病院(13大学)、営業所を開設した名古屋、大阪の大学医局へ新たに導入されたためネット医局の導入が進むことが予想される、さらに、さらなる医師ネットワーク拡大を狙い(株)クックパッドベビー※(クックパッド (T:2193)の子会社)と5月から営業連携を開始した効果が期待できる、などからすると、計画は保守的であると見られる。
※全国の産婦人科向けにiPadを利用した院内案内システムを300院以上に提供するほか、妊娠・出産育児の情報サイト「クックパッドベビー」を運営している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
(3)財務状態
MRT {{|0:}}の2016年3月期末の総資産は1,615百万円となった。
流動資産は1,240百万円で、内訳は第三者割当増資による資金調達や事業拡大による利益計上から現金及び預金が1,084百万円、売掛金が103百万円となっている。
固定資産は374百万円で、有形固定資産37百万円、無形固定資産45百万円、投資その他が292百万円。
投資その他の資産は(株)エム・ビー・エスとの資本・業務提携など新規事業創出のための投資を行ったことで投資有価証券が220百万円を占める。
負債合計は342百万円で、内訳は流動負債が224百万円、固定負債が117百万円。
純資産は1,273百万円となった。
内訳は、光通信グループに対する第三者割当増資実施により資本金425百万円、資本剰余金385百万円となったほか、当期純利益計上により利益剰余金416百万円となっている。
キャッシュ・フローの状況について見ると、2016年3月末の現金及び現金同等物の残高は1,084百万円となった。
営業活動によるキャッシュ・フローは139百万円の収入となった。
訴訟関連費用引当金及び情報セキュリティ対策費用引当金、法人税等の支払額がマイナス要因となったものの、事業拡大により税金等調整前当期純利益計上、未払金が増加したことが主要因。
投資活動によるキャッシュ・フローは325百万円の支出となった。
新規事業創出のため投資有価証券や関係会社株式の取得による支出があったことによる。
財務活動によるキャッシュ・フローは441百万円の収入となった。
昨年12月に行った第三者割当増資等による収入があったためだ。
経営指標について見ると、安全性・健全性を表す流動比率、自己資本比率は第三者割当増資等至近調達により大幅に上昇した。
一方、収益性を表す使用であるROE、ROAは純資産が大幅に増えたことにより数値が低下したものの、いずれも10%以上を維持している。
●2017年3月期会社計画
2017年3月期については、売上高1,200百万円(前期比19.8%増)、営業利益213百万円(同7.0%増)と増収・増益を予想。
「ポケットドクター」、「指先採血検査」サービス提供に係る初期投資コストが数千万円程度発生するものの、ネット医局(導入医局数150医局増)の増加や全国展開によるエリア拡大を背景として主力の非常勤医師紹介(紹介件数17%増)が順調に拡大すると見ていることによる。
エリアの拡大につれて医師会員数が順調に伸びていることや、大学の1つの医局に導入されれば他の医局への導入はハードルが低い傾向にあり、前期に東京の全大学病院(13大学)、営業所を開設した名古屋、大阪の大学医局へ新たに導入されたためネット医局の導入が進むことが予想される、さらに、さらなる医師ネットワーク拡大を狙い(株)クックパッドベビー※(クックパッド (T:2193)の子会社)と5月から営業連携を開始した効果が期待できる、などからすると、計画は保守的であると見られる。
※全国の産婦人科向けにiPadを利用した院内案内システムを300院以上に提供するほか、妊娠・出産育児の情報サイト「クックパッドベビー」を運営している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )