1306GMT 23日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
24日終値 前営業日終値
株 FT100 5079.27(‐60.10) 5139.37
クセトラDAX 5605.21(‐96.84) 5702.05
金 現物午後値決め 1009.75 1010.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 99.305 (+0.010) 0.380(0.387)
独連邦債2年物 1.209(1.278)
独連邦債10年物(12月限) 121.04 (+0.56) 3.306(3.383)
独連邦債30年物 4.076(4.130)
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<為替> ドルがおおむね下落。米連邦準備理事会(FRB)は金利を長期間非常に低
水準に維持する方針を示したほか、連休明けの東京市場で円が広く買われた。
キング英中銀総裁がポンド安は経済のリバランスに役立つと発言したことが報じられる
なか、ポンドもおおむね軟調となった。
<株式> ロンドン株式市場は続落。さえない米住宅指標やキング・イングランド銀行
(英中央銀行)総裁の慎重な発言を背景に経済回復の強さに対する投資家の懸念が高まっ
た。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は過去1週間で初めて5100を下回って引けた。
銀行株に売りが出た。スタンダード・チャータード
ズ・バンキング・グループ
スコットランド(RBS)< RBS.L>が0.9―2.5%下落した。
この日発表された8月の米中古住宅販売が予想外の減少となったことを受けて米株式市
場では主要3指数が軒並み下げに転じ、ロンドン市場もつれ安となった。
米国で大きく事業を展開する建材販売大手ウルズリー
BGCパートナーズ(ロンドン)のシニア・パートナー、デビッド・ブイク氏は「経済
回復に向け住宅価格が下げ止まる必要がある。住宅価格が下げ止まっていないことを示す
ものはすべて、市場にとって痛手となる」と述べた。
イングランド銀行(中央銀行)のキング総裁は、英経済は回復の兆候を示しているが、
世界的な金融危機によってもたらされた生産の大幅な落ち込みからみれば小規模となる公
算が大きいとの認識を示した。
商品(コモディティ)株も軟調。BGグループ
鉱山株も当初の上げから値を消した。カザキミス
クストラータ
1.9―3.3%値を下げた。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げた。
欧州株式市場は反落。米中古住宅販売が予想外に減少、主要中銀が流動性供給措置の一
部を終了する方針を示すなか、銀行・エネルギー株を中心に売りが出た。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は18.72ポイント(1.86%)
安の987.37と、2週間超ぶり安値をつけた。下落率は過去5週間余りで最大となっ
た。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は49.02ポイント(1.70%)安
の2838.22。
エネルギー株が軟調だった。前日発表された週間の米石油在庫統計で原油在庫が予想外
に増加したことから、この日も米原油先物
BP
TOTF.PA>、スタトイル・ハイドロ
この日発表された8月の米中古住宅販売は前月比2.7%減の年率510万戸と、アナ
リスト予想の535万戸に対し、予想外に減少した。
銀行株も安い。主要中銀が、金融市場の安定化を背景にドル建て資金供給を縮小する方
針を示した。
米連邦準備理事会(FRB)はターム物資金入札(TAF)について、少なくとも20
10年1月まで継続するとした一方、金融市場の状況回復に応じて規模と期間を縮小して
いくと説明した。
さらに欧州中央銀行(ECB)は84日物、イングランド銀行(英中銀)は3カ月物の
ドル資金供給オペを、それぞれ10月6日のオペをもって終了するとした。スイス国立銀
行(中央銀行)も84日物のドル資金供給を取りやめる方針を示した。
銀行株では、スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行
バンク・オブ・スコットランド(RBS)
ジェネラル
0.2―3.3%安となった。
金属価格の下落で鉱山株も売り優勢となった。BHPビリトン
メリカン
<ユーロ圏債券> 大幅上昇。米連邦準備理事会(FRB)が前日、政策金利を低い水
準で維持する姿勢を示したことで相場は序盤から堅調に推移、弱い米経済指標や株安を受
けて一段高となった。
8月米中古住宅販売戸数の予想外の減少を受け、米景気回復は緩やかなペースになると
の見方が広がり、独連邦債先物は1週間ぶり高値をつけた。欧州株<.FTEU3>は一時2%安
となった。
FRBや欧州中央銀行(ECB)などの主要中銀がドル資金供給の規模縮小方針を発表
したことも債券を支援。リスクの高いポジションを手仕舞う動きにつながったとトレーダ
ーは指摘した。
ウエストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デイビス氏は「きょうの独連邦債は朝一
番から(前日の)米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に支援された。加えて株式が軟
調となったことでも買われた。さらに、独IFO指数も幾分好材料となった。今週の新規
発行もほぼ終了し、独連邦債にとっては一息つける状況だ」と述べた。
9月の独IFO業況指数は91.3と前月から上昇し1年ぶりの高水準となったものの、
予想を下回り、力強い成長に対する期待をやや後退させる内容となった。
1545GMT時点で、独連邦債先物12月限
121.09。一時16日以来の高値である121.22をつけた。
独連邦債10年物
3.303%。
今月新規発行された同2年物
最低の1.188%をつけた。
独国債発行当局は、第4・四半期の国債発行予定額を従来計画から170億ユーロ削減
し、590億ユーロとする方針を示した。
前出のデイビス氏は「市場にとって嬉しいサプライズだった」と述べた。
[東京 25日 ロイター]