12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ここは5日線レベルでの押し目拾いのスタンス
■外資系証券の注文動向:差し引き570万株の売り越し
■前場の注目材料:ビットコインを通貨と同じ位置づけに
■ここは5日線レベルでの押し目拾いのスタンス
12日の日本株市場は売り先行の展開を余儀なくされよう。
11日の米国市場ではNYダウが200ドル超の下落となった。
非鉄金属大手アルコアの決算が市場予想を下回り、来週から本格化する7-9月期決算への懸念が強まった。
原油相場やその他資源価格の下落が嫌気される格好となり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の16885円となった。
これにさや寄せする格好から、幅広い銘柄に売りが広がろう。
ただ、売り一巡後はこう着感の強い展開になりそうである。
アルコアの決算が嫌気された格好だが、決算が始まったばかりでこれほど大きく下げる要因を見極める必要がありそうだ。
米大統領選を来月に控え、仮にクリントン氏となればハイテクや金融、エネルギー関連への不透明感が高まる可能性が高いとも言われている。
利益確定の流れが強まるようであれば、日本株への影響も警戒されるところ。
もっとも、景気敏感セクターに対してはショートポジションに傾いていると考えられ、相対的にも出遅れ感がある。
米株安の影響を受けようが、日経平均はボックスレンジの上限まで上昇したことで、いったんは達成感も意識されやすい水準であろう。
週足の一目均衡表の雲下限も上値の重しとして意識される。
ここは5日線レベルでの押し目拾いのスタンスでの対応となろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き570万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1680万株、買い1110万株、差し引き570万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
10月04日(火):430万株の買い越し
10月05日(水):80万株の売り越し
10月06日(木):510万株の売り越し
10月07日(金):170万株の売り越し
10月11日(月):370万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落、アルコア決算を嫌気(18128.66、-200.38)
・NY原油は下落(50.79、-0.56)
・財務省と金融庁、ビットコインを通貨と同じ位置づけに
・半導体装置に「中国特需」
・ヤマハ発動機 (T:7272)、無人ヘリのレンタルを来年4月から
・日東電工 (T:6988)、米2社買収、設備も増強
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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