バークレイズ、Nvidiaの目標株価を$200に引き上げ、サプライチェーン調査が上振れを示唆

Investing.com - バークレイズはNvidia(NASDAQ:NVDA)の目標株価を$170から$200に引き上げた。同社のサプライチェーン全体で堅調な需要の兆候が見られ、年後半（2H）に業績の上振れをもたらす可能性があるとの見方を示した。

新たな目標株価は、Nvidiaの6月16日終値$144.69から38%の上昇余地を示唆している。

第1四半期決算後のサプライチェーン調査に基づき、バークレイズは「7月のNvidiaについて、市場予想と比較して約20億ドルの上振れ」を確認し、これを受けて通期のコンピュート部門の売上予想を356億ドルから370億ドルに引き上げた。

Blackwellの生産能力は6月に月間約3万ウェハーに達したが、これはバークレイズの以前の予想である4万ウェハーには届かなかった。しかし同行は「稼働率は健全であり、サプライチェーンは年後半に対して前向きな姿勢を示している」と指摘している。

Blackwell Ultraは計画通り進行しており、量産は第3四半期に予定されている。

システム販売も改善しており、7月の売上の約25%を占め、10月までには50%に近づくと推定されている。バークレイズのアナリストは「Ultraとより高い販売量の両方が、下半期の粗利益率（GMs）を押し上げるだろう」と述べている。

その結果、同社は第3および第4暦四半期のコンピュート部門の売上予想をそれぞれ420億ドルと480億ドルに修正し、これは以前の予想と市場コンセンサスを上回っている。

同行の新たな目標株価の引き上げは、2026年の非GAAPベースの1株当たり利益（EPS）予想6.86ドル（以前は6.43ドル）に29倍の倍率を適用したものである。

トム・オマリー氏率いるアナリストらは「最近の株価上昇にもかかわらず、この銘柄は当社のカバレッジの中で下半期に最も上昇余地があり、目標株価を$200に引き上げる」と記した。

バークレイズはNvidiaに対する「オーバーウェイト」の格付けを維持し、一方で米国の半導体および半導体製造装置セクター全体に対する見方は「ニュートラル」を維持している。

同レポートでは、Amazon(NASDAQ:AMZN)のTrainium 2に対する需要が増加していることも強調された。供給は200万台を超える需要の約70%を満たすことができ、今年のASIC売上に約3億ドルの上振れをもたらすが、その一部は2026年にずれ込む可能性があるという。

TPUの供給調査は安定しており、V7は5月にサプライチェーンに投入され、第3四半期の出荷量は前四半期比20%増加すると予想されている。

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