サークルとコインベースの提携：バーンスタインが疑問に答える

Investing.com - ソフトウェア企業のCircle Internet（NYSE:CRCL）は暗号資産取引所Coinbase（NASDAQ:COIN）と提携してUSDCステーブルコインを共同設立し、バーンスタインはこの提携関係について分析している。

Circleの上場成功以来、Coinbaseへの投資家の関心が高まっている。USDCはCoinbaseのステーブルコイン収益の大部分を支えており、第1四半期にはUSDCの市場価値が過去最高を記録し、関連収益は約51%増加した。

現在の収益分配契約では、Coinbaseはプラットフォーム上で直接保有されるUSDCからの利息収入の100%を受け取り、プラットフォーム外（他の取引所やプラットフォームなど）で保有されるUSDCについては、CoinbaseとCircleが50:50で収益を分配している。

両社は3年ごとに契約を更新しており、次回の更新は2026年までに予定されているため、この契約が将来的に再交渉されるかどうかという疑問が生じている。

「我々は、両パートナーがこの契約を戦術的なものではなく、基盤的なパートナーシップとして捉えていると考える。Coinbaseの流通網と到達範囲は、USDCが流動性を確立する上で極めて重要であり、それがCircleの今後の重要な優位性となっている」と、バーンスタインのアナリストは7月2日付の注記で述べた。

Coinbaseはまた、米国最大の個人・機関投資家向け取引所であり、67%の市場シェアを持つ。GENIUS法とCLARITY法（予定）により、取引活動とステーブルコインのイノベーションが米国内に移行するにつれ、CoinbaseはUSDCの主要な成長ドライバーであり続けるだろう。

Coinbaseはまた、7月21日に米国で無期限先物商品の提供を開始する予定であり、これにはUSDCが主要な担保として関わることになる。

「長期的な暗号資産業界の発展においてこの関係を継続し、USDCが暗号資産エコシステム外でも広く採用されるための十分な追い風が両パートナーにある」とバーンスタインは付け加えた。

バーンスタインはまた、2億7000万人の登録ユーザーを持つ世界最大の暗号資産取引所Binanceのような新しいアンカーパートナーに関して、Coinbaseが実用的なアプローチを取ると見ている。

「Circleが主要インターネットプラットフォームとの新しいアンカーパートナーシップを検討する場合（仮説的に）、Coinbaseは暗号資産市場を超えた決済へのUSDCの優位性を拡大するという広範な文脈で経済的な共有を検討するだろう」とバーンスタインは述べた。

「したがって、我々は、パートナーシップ契約がUSDCの優位性を高め、そのネットワーク効果を構築するという利益のために実用的なままであると考える。」

バーンスタインは、USDCがBinanceでの市場シェアを獲得し、ブロックチェーン取引と金融サービスからのUSDC成長が中央集権型取引所からの需要よりも速く成長するにつれて、2027年までにCoinbaseの自然な収益シェアが若干減少する（収益シェア50%に近づく）と予想している。

「長期的には、USDC採用が暗号資産を超えて成長するにつれて、決済、金融サービス、伝統的な資本市場の活用が進化するため、暗号資産資本市場自体のシェアは低下すると考える」とバーンスタインは付け加えた。

ステーブルコイン収益はCoinbaseにとってますます重要になり、非取引収益（取引収益よりも変動が少ないとされる）の成長を促進している。過去4年間で、非取引収益は2020年のわずか1億8100万ドルから2024年には28億ドルに拡大し、2024年の総収益の42%を占めている。

「これにより、より安定した年金のような収入源が構築され、Coinbaseの変動の激しい取引活動への依存が減少した」とバーンスタインは付け加えた。

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