■NY株式:ダウは85ドル高、景気指標の上振れや原油高を好感
NYダウ ナスダック
終値 :22956.96 終値 :6624.00
前日比:+85.24 前日比:+18.20
始値 :22892.92 始値 :6622.55
高値 :22960.12 高値 :6632.50
安値 :22887.12 安値 :6607.03
16日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は85.24ドル高の22956.96、ナスダックは18.20ポイント高の6624.00で取引を終了した。
10月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上振れ買いが先行。
原油相場の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がったものの、今週から本格化する7-9月期の主要企業決算を見極めたいとの思惑も広がり、上値は限られた。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や銀行が上昇する一方で食品・生活必需品小売や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
引け後に決算発表を控えるオンライン動画配信のネットフリックス(NFLX)の好業績を予想して、SNSのフェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)など動画関連の主要ハイテク株に買いが広がった。
アップル(AAPL)は、高価格モデルの投入が業績を押し上げるとの見方から一部アナリストの投資判断引き上げを受け上昇。
昨日にイエレンFRB議長がインフレ率の上昇に強気な見方を示したことで、米国債利回りが上昇し、ゴールドマンサックス(GS)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)などの金融関連企業が上昇。
一方で、百貨店のノードストローム(JWN)は株式非公開化の一時凍結を発表し、下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は数百名の社員を解雇したことが明らかとなり、軟調推移となった。
動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。
時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は112円台に戻す、10月NY連銀製造業景気指数の上昇を好感
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円66銭から112円29銭まで上昇し112円19銭で引けた。
米国の10月NY連銀製造業景気指数が3年ぶりの高水準に達したことや、核問題に関して、米国と北朝鮮が外交的解決を目指しているとの期待が浮上し、リスク選好のドル買い・円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1819ドルから1.1786ドルまで下落し、1.1796ドルで引けた。
欧州の政局不安、英国の欧州連合(EU)離脱問題の深刻化がユーロ売りにつながった。
ユーロ・円は、131円72銭から132円38銭まで上昇。
米朝関係の改善期待にリスク選好の円売りが優勢となった。
ポンド・ドルは、1.3301ドルから1.3225ドルまで下落した。
離脱清算金に関し、欧州連合(EU)と英国の意見が食い違い11月の危機説も報じられるなど、警戒感がポンド売りにつながった。
ドル・スイスは、0.9730フランまで下落後、0.9766フランへ上昇した。
■NY原油:続伸、イラク軍とクルド人武装勢力衝突で原油供給遮断を警戒
16日のNY原油先物11月限は続伸。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.42ドルの51.87ドルで取引を終えた。
一時52.37ドルまで上昇した。
イラク軍とクルド人勢力との武力衝突によって原油供給が遮断されるおそれがあるとの見方が浮上し、短期筋などの買いが活発となった。
そのほか、世界経済の持続的な成長への期待や米国株高も原油先物に対する支援材料となっていたようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 26.24ドル +0.41ドル(+1.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.94ドル +0.64ドル(+1.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)242.41ドル +3.88ドル(+1.63%)
インテル(INTC) 39.76ドル +0.09ドル(+0.23%)
アップル(AAPL) 159.88ドル +2.89ドル(+1.84%)
アルファベット(GOOG) 992.00ドル +2.32ドル(+0.23%)
フェイスブック(FB) 174.52ドル +0.78ドル(+0.45%)
キャタピラー(CAT) 131.47ドル +0.76ドル(+0.58%)
アルコア(AA) 48.24ドル +0.53ドル(+1.11%)
ウォルマート(WMT) 85.74ドル -0.88ドル(-1.02%)
スプリント(S) 7.15ドル +0.03ドル(+0.42%)