株高を意識して債券先物3月限はやや上げ渋る展開か/債券・金利 今日のポイント 2018年02月27日(火曜日)−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先:03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:57JST 株高を意識して債券先物3月限はやや上げ渋る展開か
<円債市場> 26日 債券先物3月限終値:150円97銭 レンジ:150円90銭-97銭 18436枚
本日27日の債券先物3月限は150円台後半で推移し、やや上げ渋る展開となりそうだ。 為替相場はやや円安方向に振れていることや、株高が予想されていることから、債券 先物の上昇は一服するとみられる。現物債の取引では長期債の気配が相対的にやや 甘くなりそうだ。
・債券先物3月限想定レンジ:150円85銭-00銭 10年債利回り:0.04%-0.05%
<米国債概況> 26日の米国長期債相場は下げ渋り。月末に絡んだポートフォリオ・リバランス化、デュ レーション調整に絡んだ買いが長期ゾーンなどに入ったことが、債券利回りの上昇を抑制 した。米国株は大幅続伸となったが、長期金利の上昇が抑制されていることも関係もある とみられており、株高は債券市場では特に意識されなかったようだ。
一部の市場参加者は「27日に行われる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議 会証言でタカ派寄りの見解が表明されなかった場合、米国債をアンダーウエートにしてい た投資家が長期債などを買い増す可能性がある」と指摘しているが、米GSグループは基本 シナリオで10年債利回りは年末までに3.25%に上昇すると想定しており、長期債利回りの さらなる上昇の可能性も排除していない。
カーブは中・長期間でややスティープニング。2年-10年は63.65bp近辺、5年-30年は54.1 5bp近辺で引けた。2年債利回りは2.22%(前日比:−2bp)、10年債利回りは2.86%(同比: −1bp)、30年債利回りは3.15%(同比:0bp)で取引を終えた。
[本日の主要政治・経済イベント]
<国内> ・14:00 日銀・基調的なインフレ率を捕捉するための指標
<海外> ・18:00 ユーロ圏・1月マネーサプライM3(前年比予想:+4.6%、12月:+4.6%) ・19:00 ユーロ圏・2月景況感指数(予想:114.0、1月:114.7) ・22:00 独・2月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.5%、1月:+1.6%) ・22:30 米・1月耐久財受注速報値(前月比予想:-2.0%、12月:+2.8%) ・22:30 米・1月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.4%、12月:+0.4%) ・22:30 パウエル米FRB議長の半期議会証言テキスト公表 ・23:00 米・12月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+6.35%、11月: +6.41%) ・23:00 米・12月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、11月:+0.4%) ・24:00 米・2月消費者信頼感指数(予想:126.4、1月:125.4) ・24:00 米・2月リッチモンド連銀製造業指数(予想:15、1月:14) ・24:00 パウエル米FRB議長が半期議会証言(下院金融サービス委員会) 《MK》