ダウ・ジョーンズ工業平均は約0.40%、 S&P 500は0.33%、ナスダックは0.21%下落した。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は予想通り0.25%の利上げを決定したが、利上げが加速するとの見通しを否定し債券利回りが低下したため、銀行株が下落した。
米国10年債利回りが下落すると同時に、ゴールドマンサックス (NYSE:GS)やJPモルガン(NYSE: JPM)、ウェルズ・ファーゴ(NYSE: WFC)の株式が下落したことにより市場全体が下落した。利回り低下は、銀行の利ざや収入を減らすことになることが株価を重くした。
パウエル長官は、「インフレが驚異的に進めば、少し速く利上げ(金融引き締め)をする必要があるが、これは想定していない」と述べた。また、貿易戦争への懸念を示し、保護主義が広がれば米国・世界経済全体への悪影響が出るとも発言した。
連邦準備制度理事会(FRB)は、今年の成長予測を2.8%から2018年には3.1%に引き上げ、景気に明るい評価を下した。
EIAのデータによって、国内の原油在庫が予想外に増加したことが明らかになったことから原油価格が下がり、エネルギー関連株が下落したことで市場全体も重くなった。
ニューヨークマーカンタイル取引所では、11月限原油先物は1バレル当たり71.57ドルで1%安くなった。