木曜日の米国株式市場は、ダウ平均は0.04%上昇したが、 S&P 500は0.25%安、ナスダック総合指数は0.53%安となった。エネルギーとテクノロジーセクターを中心にS&Pは下落した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)において予想通り金利を据え置いたが、緩やかな利上げ方針を再確認した。経済と労働市場を明るく評価し、12月の利上げの可能性をさらに高めたことで、投資家に米国債が株に与えるリスクを再認識させた。
米国10年債利回りは、11年ぶりの高い水準にあり、利回りの上昇は、株式よりも債券に対する投資家の需要を押し上げる傾向がある。
「経済成長の減速がなく緩やかなインフレであれば、我々は、来年の第1四半期まで現在の利上げパターンが続くと予想している。FRBは2019年の後半に利上げペースを緩めるだろう」とCIBCは述べている。
米国の原油価格が下落幅を伸ばしたことで、FRBの声明前に、すでに株価はエネルギー株の下落で上昇を止められていた。原油価格は直近のピークから20%下落し、弱気相場入りした 。
テクノロジーセクターは、フェイスブック(ナスダック: FB)を中心とするFAANG株の下押し圧力を受け、下落した。フェイスブックは、ヨーロッパの税制上の取り決めよりも厳しい規制に直面していると報じられている。同社の株価は2.4%下落した。
アマゾン(NASDAQ:AMZN)、アップル (NASDAQ:AAPL)、ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)、アルファベット(NASDAQ:GOOGL) も下落した。
クアルコム(NASDAQ: QCOM)は、新しいiPhoneにインテル(NASDAQ: INTC)製半導体を使用するというアップルの決定により、第4四半期の売上高見通しを修正した。 DRホートン(NYSE: DHI)は、第4四半期の注文数の伸びの鈍化と売上減少予測を発表し9%の下落となった。逆にトリップアドバイザー (NASDAQ:TRIP) )は15%の急騰を見せた。
テスラ(NASDAQ: TSLA)は、ロビン・デンホルム氏がマスク氏の後任の会長に任命された後、1%上昇した。同氏の任命は、テスラを非公開にするという計画の情報開示に関するマスク氏と証券取引委員会との和解に基づく措置だ。