ダウ平均は、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が90日間の貿易戦争の停戦に合意したことを受けて、月曜日に大きく上昇した。ダウ平均は1.13%高、 S&P 500は1.11%高、ナスダック総合指数 は1.51%高。
この合意により、米中の数カ月間の長期的対立によって下押し圧力を受けていた半導体株は株高となり、テクノロジーセクターの上昇をリードした。 エヌビディア(NASDAQ: NVDA)は4%以上の上昇、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(NASDAQ: AMD)は11%高となった。
また、この停戦がアップル(NASDAQ: AAPL)への関税の脅威を和らげたことで、株式が3%以上上がり、テクノロジーセクターの上昇を助けた。先週、中国から輸入されたiPhoneとノートパソコンに10%の関税を導入できるとトランプ大統領が示唆したとウォールストリートジャーナルが報道した後、アップル株は逆風に晒されていた。
ただし、この合意に米国市場の一部の関係者は懐疑的な姿勢で、両国間の最も重要な構造問題に関して解決できていないと指摘している。
ゴールドマン・サックス(NYSE: GS)は、今回の停戦は「合意への両国の意欲」を示す一方で、包括的な関税引き下げをもたらす「相互に認めることができる妥協点」を見出すことはとても挑戦的なものになると述べた。
世界的な貿易問題に株価が左右されるボーイング(NYSE:BA) とキャタピラー(NYSE:CAT))も上昇した。
米国から輸入される自動車への40%の関税を削減し、取り除くと中国が発表した後、自動車銘柄が上昇した。関税率がどうなるかはまだ不明だが、フィアット・クライスラー(NYSE:FCAU)、フォード・モーター(NYSE: F)、ゼネラル・モーターズ(NYSE: : GM)は上昇して取引を終えた。フィアット・クライスラーは、11月の売上高が予想を上回ったことも株高につながった。
カナダ最大の原油生産を誇るアルバータ州が、1日あたり32万5000バレルの減産を発表したことで、石油価格が4%上昇したため、エネルギー株は急騰した。
企業ニュースでは、11月のマカオのゲーム収益の伸びが予想以上だったことを受け、カジノ銘柄が上昇した。ウィン・リゾーツ(NASDAQ: WYNN)とラスベガス・サンズ(NYSE: LVS)は、大きく上昇した。
経済指標では、11月の ISM製造業景況指数は予想を上回ったが、建設支出は下回った。