以下が、今日の市場で注目すべき3つのポイントである。
1. 耐久財受注、個人所得、個人支出
市場は年末のホリデーシーズンに向けて手仕舞いしているだろうが、今日は注目すべき経済指標が控えている。
米商務省は日本時間22時30分に、耐久財受注を発表する。
エコノミストは、11月耐久財受注が1.6%上昇し、自動車を除いたコア耐久品注文が0.3%上昇すると予想している。
また、第3四半期のGDPも同時に発表され、通期の成長率は現状と前回と変わらず3.5%の成長率と予想されている。
そして22日午前0時00分には、11月の 個人支出と 個人所得が発表予定であり、どちらも対前月比0.3%増と予想されている。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを判断する指標である、コア個人消費支出価格指数が発表される。前年同期比で1.9%と予想されており、FRBが目標とする2%より0.1%低い。
また、12月のミシガン大学消費者信頼感指数も同時に発表され、前月の97.5から97.6へと僅かに増加すると予想されている。
2. ナイキ( Nike )の決算報告
今日はナイキ(Nike)の決算報告が市場終了後に控えており、好決算である場合は株価を押し上げる可能性がある。
同社の第2四半期決算では、94億ドルの売上に対してEPSは52セントだった。アナリスト予想である、売上高91億7000ドル、EPS46セントを上回ることとなった。
売上総利益率は43.8%で、業績予想の43.5%を上回っていた。
ナイキ(Nike) (NYSE:NKE)株はその後、8%の上昇を見せていた。
3. 原油は45ドルを切ってしまうのだろうか?
OPECと非加盟産油国による原油減産が当初より大幅になる可能性があり、今年最後の上昇のチャンスがある。
しかし下落トレンドが続くとなれば、クリスマスにかけて45ドルを割ってしまう。
原油は、サウジアラビアがOPEC総会で決められた減産量が当初より大幅になることが噂されているのにも関わらず、昨日はさらに5%の下落があった。
「OPECとロシアを中心とした非加盟産油国の大きな減産の上での需要を考えると、来年にかけて供給不足の驚異がある」と、シカゴ・The Price Future Group borokege社のシニアマーケットアナリストのPhil Flynn氏は語った。
22日の午前3時00分にベイカーヒューズによる米 石油採掘リグ数が公表される。先週は873機であった。