12月のFOMC議事録によって、FRBが利上げを抑制する可能性が高いとことを投資家が再確認したことから、米国株式市場は水曜日に上昇した。 ダウ平均株価は0.39％高、 S&P 500は0.40％高、 ナスダック総合指数は0.87％高だった。
12月の議事録が、FRBの「さらなる金融引き締めに辛抱強く」対応する意思を明らかにした後、FRBの金融政策が行き過ぎるという懸念が後退し、株式市場は上昇した。
「金融市場の不安定さと世界経済の成長に対する懸念の高まり」によってFRBはややハト派になったことが議事録で示された。
サウジアラビアが原油の減産を続けることを認めた後に石油価格が値を上げ、EIAの原油在庫の減少、米中貿易協議への楽観的な見通しも加わって市場心理が改善したことも大きかった。
米農務省次官のテッド・マッキニー氏は、貿易交渉が「うまくいった」と考えていると語った。
これにより貿易が業績に大きな影響を与える指標にもなるキャタピラー（NYSE： CAT）とボーイング（NYSE： BA）は上昇し、資本財セクターや株式市場全体にも好影響を与えた。
現在、中国からの輸入額の約半分にあたる2500億ドル相当の中国製品への関税を米国は課している。しかしこの貿易協議によって、少なくとも貿易戦争がエスカレートすることを避けられると多くの人が望んでいた。
90日の貿易戦争の休戦は3月1日に終了する予定で、交渉がまとまらなければ中国製品への関税を10％から25％に引き上げるとトランプ大統領は脅していた。
アップル（NASDAQ： AAPL）はiPhoneの減産報道の中でも上昇し、テクノロジーセクターも上昇した。
水曜日の日経新聞の報道によると、アップルは今後3カ月間でiPhone生産を現在の計画から約10％削減するという。弱気な報せは、クックCEOがサービスとウェアラブルからの収益増加にもっと注意を向けるべきとCNBCに話した1日後に届いた。