ネットフリックスの急伸と JPモルガンの反発により、火曜日の米国証券市場の大引けは高値であった。
ダウ平均株価は0.65%高 S&P 500は1.06%高、 ナスダック総合指数は1.71%高であった。
第4四半期決算を受けて、JPモルガン(NYSE: JPM)は軟調だった火曜日午前の取引から反発した。債券収入の減少が業績に悪影響を及ぼし、市場予想は外れた。
同行の株価は終値で0.7%高で、2%超の下落から反発した。12月の市場の動向をうけて債券収入の減少が大きく織り込まれたと考える者もいる。
しかし、ウェルズ・ファーゴ(NYSE: WFC)は、第4四半期決算において、減収であった。CEOのティモシー・スローン氏は、2月の連邦準備制度理事会(FRB)による資産拡大禁止の制裁が、当初の予想を上回って、2019年中も継続するとの見通しを発表した。このことから、同株は1.6%下落した。
金融セクターは0.8%高で取引を終えた。
基本サービス価格で月額11ドルから13ドルに引き上げたネットフリックス (NASDAQ:NFLX)が主導して、ハイテク株は上昇した。
「ネットフリックスの今回の試みは成功する可能性が高く、同社がさらに飛躍することを確信しています」とRBCは述べた。
他のFANG株である、Google(NASDAQ: GOOGL)、Apple(NASDAQ: AAPL)、Facebook(NASDAQ: FB)は2%の上昇で取引を終えた。
中国政府によるさらなる景気刺激策の見通しを受けて、市場心理は回復した。中国の輸出が予想以上に不振であり、世界経済成長の減速化への懸念が高まったが、その翌日に中国政府は景気刺激策の導入を表明した。
中国の景気刺激策は、世界第2位の石油消費国である中国の景気後退への懸念を緩和させた。中国の景気後退は、世界の原油需要を減少させて、原油価格を3.2%引き上げ、穏やかな価格の上昇を導くだろう。
地政学的には、テリーザ・メイ英首相のブレクジット協定は、大差で棄却されたが、これは概ね予想通りであり、米国株式市場の反応は鈍かった。
先月のNY連銀製造業指数と米卸売物価指数の不振が報じられ、今年FRBが利上げを停止するとの見方が高まった。
他方、ユナイテッド・コンチネンタル(NASDAQ: UAL)の第4四半期決算は予想を上回り、2019年の業績見通しが好調であることから、同社の株価が時間外取引で急騰した。航空会社にとって重要な指標である、座席有効マイルあたりの旅客収入は5.8%上昇して予想を上回った。
本日のS&P500
First Republic Bank(NYSE: FRC)、エドワーズライフサイエンス(NYSE: EW)、およびネクター・セラピューティクス(NASDAQ: NKTR)は、S&P 500の中でもっとも上昇した。
パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニー(NYSE: PCG)、グッドイヤー(NASDAQ: GT)、エジソン・インターナショナル(NYSE: EIX)はS&P500の中でもっとも下落した。