21日午前の取引でアジア株式市場は上昇した。公開された経済統計では、第4四半期のGDP成長率が予想通りの低水準であったので、中国株式市場が注目を集めた。
中国の国家統計局によると、21日公開の2018年第4四半期における中国のGDP成長率は、予想通りの6.4%であった。
また、2018年の同国のGDP成長率は6.6%であり、予想通りの結果であった。
日本時間10時17分時点における上海総合指数と深セン総合指数は、それぞれ0.7%高、0.8%高であった。
香港のハンセン指数は0.4%高であった。
「生産者物価指数と輸出統計は中国の景気減退を示している」とオーストラリア・ニュージーランド銀行の中華圏チーフエコノミストRaymond Yeung氏はCNBCに対して述べた。
「2019年に中国人民銀行（PBoC）の70周年記念を祝して、習近平国家主席は成長戦略を打ち出す可能性が高い」
日本の日経 225は0.3%高、韓国のKOSPIは0.1%安、オーストラリアのASX 200は0.4%高となった。
スティーブン・ムニューシン財務長官が、中国に対しての関税緩和を考慮しているとの18日の報道によって、アジア株は軒並み上昇した。
ドナルド・トランプ米大統領はこの報道を否定したが、中国との貿易協定に向けて進展があったと付け加えた。
19日、「中国との貿易問題は良い方向へ向かっている」とトランプ大統領はホワイトハウスで述べた。
他方、トレーダーはテリーザ・メイ英首相によるブレグジット協定の代替案を待ち構えている。代替案は本日の午後に発表される予定である。
与党保守党がＥＵを満足させられるような代替案を提案できなければ、英国は3月29日に合意なき離脱をすることになるだろう。