IBMとユナイテッド・テクノロジーズの株価上昇がエネルギーセクターの弱さを相殺し、水曜日のダウ平均株価は値を上げて終わった。
ダウ平均株価は0.7%高、 S&P 500は0.22%高、 ナスダック総合指数は0.08%高だった。
ダウ平均銘柄であるIBM、ユナイテッド・テクノロジーズ、プロクター・アンド・ギャンブルの予想を上回る決算は、ダウ平均株価を100ポイント以上押し上げるなど、株式市場の上昇に寄与した。
IBM(NYSE: IBM)は予想を上回る決算とガイダンス(収益見通し)によって8.5%の大幅高となった。プロクター・アンド・ギャンブル(NYSE: PG)は4.9%高、ユナイテッド・テクノロジーズ(NYSE: UTX)は5%高となった。
キャピタル・ワン・フィナンシャル(NYSE: COF)は、第4四半期決算が売上、純利益ともに予想を下回り、6%下落した。
原油価格が石油需要の鈍化に対する懸念から下落したため、エネルギーセクターに下押し圧力がかかっていたが、好調な決算が相次いだことで株式市場は上昇した。
来週発表される四半期決算を前に、油田サービスプロバイダーの Baker Hughes(NYSE: BHGE)が3%下落したこともあって、エネルギーセクターは1%安となった。
5週目に入った一部の政府機関の閉鎖が経済へ影響を与えることが懸念され、上値を重くした。
ケビン・ハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は水曜日のCNNとのインタビューで、第1四半期が終わるまでの長期の政府機関の閉鎖となれば「とても、とても低い」GDPの成長率につながる可能性があると述べた。
トランプ大統領とペロシ下院議長は、国境の壁を建設するための57億ドルの大統領の要求に関して妥協することができるだろうという見通しを示しながら、お互いにけん制をし続けた。
トランプ氏が来週予定されている下院での一般教書演説を行うと言った数時間後、ペロシ議長は、民主党は政府機関の部分的な閉鎖が終了するまで認めないと述べた。
また、トランプ大統領は米中貿易協議に関してホワイトハウスで記者団に対し、「中国との交渉は非常にうまくいっている」と語った。ラリー・クドローNEC委員長が、米国が今週予定の中国当局者との貿易協議をキャンセルしたとの報道を否定した1日後に、トランプ氏の貿易に関する明るい発言は発表された。