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イデアインター Research Memo(3):自社ブランド事業がいずれも好調に推移、過去最高の売上高、営業利益を達成

発行済 2019-02-05 15:13
更新済 2019-02-05 15:21
© Reuters.  イデアインター Research Memo(3):自社ブランド事業がいずれも好調に推移、過去最高の売上高、営業利益を達成

■業績の動向1. 2018年6月期決算イデアインターナショナル (T:3140)の2018年6月期決算は売上高9,011百万円、営業利益415百万円、経常利益293百万円、親会社株主に帰属する当期純利益296百万円で着地した。

なお、同社は2018年4月27日付で女性用バッグの製造販売を手掛けるシカタを子会社化し、連結決算に移行した。

売上高はインテリア雑貨においてキッチン雑貨を中心とした「BRUNO」ブランドが前期比大幅増となった。

キッチン家電は、主力のホットプレートの累計販売台数が2018年4月に100万台を突破し、キッチン家電全体の売上高は前期比33%増となった。

また、「MILESTO」ブランドで展開するトラベル商品も、直営店の増加によって前期比増収を確保した。

さらにM&A戦略の一環として2018年4月末に女性用バッグ事業を展開するシカタを子会社化し、5月から連結化した。

これらの結果、売上高は90億円の大台を超え、過去最高を更新した。

利益面では、2018年6月期は自社商品ブランドの認知度を高める戦略で臨んだ結果、「BRUNO」、「MILESTO」を中心に自社商品ブランドの売上構成比が上昇した。

それによって売上総利益率が45.8%と前期の45.5%から改善し、売上総利益は前期比847百万円増加した。

これによって広告宣伝・販促の強化や新規出店、シカタの連結化などによる販管費の増加(833百万円)を吸収し、営業利益は前期比14百万円増の415百万円と過去最高を2期連続で更新した。

なお、シカタについては2018年5月・6月の2ヶ月間の業績を連結しており、その影響額は売上高で705百万円、営業利益で6百万円だった(連結決算と個別決算の差額)。

セグメント別では、卸売事業は、ホットプレートを始めとしたインテリア雑貨の「BRUNO」ブランドの各種商品の卸売が好調に推移したほか、シカタの連結もあり、売上高は5,461百万円(前期は4,545百万円)、営業利益は1,290百万円(同1,162百万円)で着地した。

小売事業においては、2016年6月期後半から注力してきた複数ブランドを配置したハイブリッド型店舗を始め、インテリア家電を中心とした「ブルーノ」、新業態のギフトショップ「グッドギフトゴー」など13店舗を新規に出店した。

またEC売上高も前期比58.2%増の953百万円と大きく伸長した。

これらの結果、売上高は3,539百万円(前期は2,535百万円)、営業利益は120百万円(同62百万円)となった。

営業利益が卸売事業に比べて低水準となっているのは、店舗の出店費用に加えてECにおいて広告宣伝・販促費を積極投入したことが要因だ。

前期からの流れが継続し「BRUNO」、「MILESTO」ともに順調な売上高拡大が継続。

シカタの連結によって前期比大幅増収2. 2019年6月期第1四半期決算2019年6月期第1四半期は売上高3,360百万円、営業利益38百万円、経常利益14百万円、親会社株主に帰属する当期純利益15百万円で着地した。

売上高は前年同期比で1,604百万円(91.3%)の大幅増収となった。

今第1四半期は2018年4月に子会社化したシカタの収益が反映されていることが要因だ。

1,604百万円の増収額のうち、約1,300百万円がシカタの連結効果だった。

一方、同社本体のオーガニックグロースによる増収は約300百万円となった。

前期に引き続き、インテリア雑貨とトラベル用品がともに、卸売事業と小売事業の双方で好調を持続していることが増収につながった。

「BRUNO」事業ではホットプレートの好調が継続しており、2018年9月末時点での累計販売台数は126万台を突破した。

また、新商品のホットサンドメーカーが好調で増産に取り組んでいるなど、ホットプレートに牽引される形でキッチン家電が全般的に好調に推移している。

トラベル用品の「MILESTO」事業では、2018年9月末時点で15店舗を擁して順調な販売が続いている。

また、MILSTOの中で展開するSTRAKT(ストラクト)シリーズについて8月にリニューアルを行うなど、商品の魅力度アップへの継続的な取り組みが行われた。

一方利益面では、全社ベースの営業利益は38百万円で前年同期比58.2%(53百万円)の減益となった。

同社は「BRUNO」、「MILESTO」等自社商品ブランドの拡販に向けて、認知度向上やEC強化のための広告宣伝・販売促進の費用を積極的に投下している。

これは前期から続く施策だ。

これらが販管費増大につながり営業利益を圧縮したことで減益決算となった。

しかしこの点については懸念の必要はないとみられる。

前述のように、自社ブランド商品、EC売上高ともに、狙い通りに大きく伸長しており、先行投資の効果が着実に出ていることが確認できている。

また、第1四半期は同社にとっては不需要期であり元来の収益水準が低い時期に当たり、わずかな費用の増減で増減益のトレンドが変わってしまうという側面もある。

事業セグメント別では、卸売事業においてはホットプレート等のキッチン家電を中心とした「BRUNO」など自社商品ブランドが好調に売上げを伸ばした。

卸売事業で特筆すべきは海外売上高が急成長中であることだ。

中国本土で現地小売企業向けの「BRUNO」の販売が伸びていることに加え、台湾では現地資本によるBRUNO店舗がオープンし、そこに向けた卸売もスタートした。

また、シカタの連結化でOEM売上高も拡大した。

これらの結果、卸売事業セグメントは、売上高2,197百万円(前年同期は1,001百万円)、営業利益280百万円(同275百万円)で着地した。

小売事業は、イデア本体において新規に3店舗を出店した。

また広告宣伝費を積極投下して売上拡大に注力するECが順調に売上高を大きく伸ばした。

さらに、シカタの小売売上高が加わった結果、小売事業セグメントは売上高1,161百万円(前年同期は751百万円)、営業利益43百万円(同15百万円)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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