6日のダウ平均株価は4営業日ぶりの下落となった。ゲーム株の下落がヘルスケア株の上昇を打ち消した形だ。
ダウ平均は0.08%安、S&P 500は0.22%安、ナスダック総合指数は0.36%安となっている。S&P500は6営業日ぶりの下落である。
エレクトロニック・アーツとテイクツー・インタラクティブが発表した四半期決算や業績見通しは予想を下回り、ビデオゲーム事業への先行きが懸念されることとなった。このことを受けて、この2社は強い売り圧力を受けている。
エレクトロニック・アーツ(NASDAQ:EA)の第3四半期決算は、市場予想を下回り、EPSが0.86ドル、売上高が129億ドルとなっており、株価は13%下落した。
テイクツー・インタラクティブ(NASDAQ:TTWO)は、レッド・デッド・リデンプション2などのヒット作を生み出したものの、市場予想を下回る第3四半期決算であった。
上記2社の予想を下回る決算により、競合他社であるアクティビジョン・ブリザード(NASDAQ:ATVI)は、2月12日の四半期決算を前に10%安となっている。
予想を上回る四半期決算を発表したボストン・サイエンティフィックはヘルスケアセクターの上昇を牽引したが、ゲーム株の下落に打ち消された。
ボストン・サイエンティフィック(NYSE:BSX)の四半期決算では、EPSが39セントとなっており、市場予想予想の36セントを上回っている一方で、売上高は25.6億ドルとなっており予想と一致している。このことを受けて同株は2.7%高となっている。
予想を下回る米原油在庫量によって、原油価格は高値をつけているが、エネルギー株は0.8%安となっており、米株式市場を下押しした。
一方、ゼネラルモーターズ(NYSE:GM)は、決算が予想を上回り1.6%高、スナップ(NYSE:SNAP)も決算が予想を上回り22%高となっている。しかし、ウォルトディズニー(NYSE:DIS)は、投資により純利益が損なわれることを忠告し1.1%安となっている。
地政学的には、米中貿易摩擦の交渉期限とされている3月1日まで3週間に迫っている中で、ホワイトハウス上級幹部は合意に対して楽観的な姿勢を続けている。
「我々は期限までの合意に向けて、とても努力している」とスティーブン・ムニューシン米財務長官はCNBCに対して述べた。
本日のS&P500
上昇率ランキング:
1.スカイワークス・ソリューションズ(NASDAQ:SWKS)
2.カプリ・ホールディングス(NYSE:CPRI)
3.マイクロチップ・テクノロジー(NASDAQ:MCHP)
下落率ランキング:
1.テイクツー・インタラクティブ(NASDAQ:TTWO)
2.エレクトロニック・アーツ(NASDAQ:EA)
3.アクティビジョン・ブリザード(NASDAQ:ATVI)