14日のドル・円相場は、東京市場では110円87銭から111円13銭まで上昇。
欧米市場でドルは111円11銭から110円46銭まで反落し、110円47銭で取引を終えた。
本日15日のドル・円は、110円台で推移か。
米長期金利の反落などを意識して、リスク選好的なドル買いはやや縮小する可能性がある。
14日発表された昨年12月の米小売売上高は市場予想に反して大幅な減少を記録した。
全体の小売売上高は前月比−1.2%で市場予想+0.1%を大幅に下回った。
食品、自動車、建材店、ガソリンスタンドを除いたベース(コア売上高)は前月比−1.7%で減少率は2001年9月以来(−1.7%)の大きさとなった。
市場関係者の間では1月の小売売上高もさえない数字になるとの見方が多く、1−3月期の米経済成長率は低い水準にとどまる可能性があるとみられている。
雇用市場の拡大は続いていることから、政府機関閉鎖の影響がなくなる2月の小売売上高は大幅に増加する可能性があるものの、12月の小売売上高の大幅な落ち込みを市場参加者が全く予想できなかったことから、市場関係者の一部は「米国経済の先行きについて予断を持つことは難しくなった」と指摘しており、米国金利の先高観は一段と後退する可能性がある。