2月19日のダウ平均は小幅高となった。ウォルマート(Walmart)株の上昇と米中貿易協議の期待感が上昇要因となった。
ダウ平均株価は前日比0.03%高、S&P500指数は0.15%高、ナスダック総合指数は0.19%高となった。
90日間の休戦合意まで残り2週間を切り、トランプ米大統領は3月1日の交渉期限の延期を示唆した。
米中は両国は期限までに合意を取り付けられるよう、貿易協議を行う。
外需株のボーイング(Boeing) (NYSE:BA)やキャタピラー( Caterpillar ) (NYSE:CAT)は、19日の取引では前日を下回る形で取引を終えた。
貿易協議の直前に、トランプ氏は自身のツイッターで「あらゆる分野で大きな進展が見られる!」と発言した。
ダウ構成銘柄であるウォルマート(Walmart) (NYSE:WMT)は、第4四半期決算の結果が予想を上回り、前日比2%高となった。 Investing.comのデータによると、Eコマース事業の純利益が43%増であった。
米国勢調査局は12月の小売売上高が2009年ぶりの落ち込みとなったことを発表し、米消費支出の冷え込みが懸念された後の、決算発表となった。
英議会は、フェイスブック(Facebook) (NASDAQ:FB)が故意に英国の個人情報保護法を侵害しているとして、同社を「デジタルギャング」と批判した。
アップル(Apple) (NASDAQ:AAPL)、ネットフリックス(Netflix) (NASDAQ:NFLX)、アルファベット子会社のグーグル(Google) (NASDAQ:GOOGL)といった、その他のFANG株は前日を上回る価格で取引を終えた。
米エネルギー情報局(EIA)はシェールの産出量が増加するとの見通しを発表したが、原油高となったことでエネルギー株も上昇した。
EIAの報告によると、シェール生産主要7企業による3月の米国の原油産出量は、日量8万4000バレル増の839万8000バレルになると予想している。
しかし世界経済の減速懸念が、様々な市場の重しとなっている。
世界貿易機関(WTO)は貿易環境の悪化が継続した場合、貿易はマイナス成長となる可能性について警告した。2018年に3.9%の伸びが見込まれていた貿易量は、現在3.7%に下方修正されている。
その他のニュースとしては、フォード・モーター(Ford Motor) (NYSE:F)が南米地域での収益性向上を目的に、今年度に南米での商業用大型トラック事業の撤退と、ブラジルでの工場生産の停止を発表し、同社株は前日比3.4%高となった。
ウェイト・ウォッチャーズ・インターナショナル(Weight Watchers International) (NASDAQ:WTW)株は、JPモルガンがアプリユーザー数の伸びが減速していることから、レーティングをアンダーウェイト(売り)に変更し、目標株価を37ドルから25ドルに引き下げた。ウェイト・ウォッチャーズ株は4.5%安となった。
19日のS&P500指数 上昇/下落銘柄:
Freeport-McMoran Copper & Gold (NYSE:FCX)、Noble Energy (NYSE:NBL)、Newmont (NYSE:NEM)の上昇幅が大きかった。
一方、下落幅が大きかった銘柄は、Allegion (NYSE:ALLE)、Electronic Arts (NASDAQ:EA)、International Flavors & Fragrances (NYSE:IFF)であった。