以下が、今日の米国市場で注目するべき3ポイントである。
1. 住宅着工件数(2月)は減少する見込み
米国国勢調査局は、日本時間午後9時30分に住宅着工件数(2月)を公表する予定である。
住宅着工件数(2月)の市場予想では、前月比0.8%減で121万3000件とされている。
また、米建築許可件数(2月)は、1.3%減で132万件と予想されている。
2. クロノスの決算報告
マリファナ事業会社のクロノスグループ(NASDAQ:CRON)の決算報告は今日の市場前に控えており、好決算が予想されている。
同社株は25日に6%以上上昇している。
市場予想では、 EPSは1セントの赤字、売上高は800万以上とされている。
市場終了後では、 KB Home (NYSE:KBH)の決算報告もある。
市場予想ではEPSは25セント、売上高は83200万ドルである。
米国債利回りが下落し、借り入れコストが下がる可能性に伴い住宅需要が加速されると考えられ、不動産株は25日上昇していた。
3. API原油需要
米国原油協会(API)によって、週間原油在庫統計が発表される。先週の発表では、原油在庫が2週連続の減少となっていた。
先週に発表された3月15日までの1週間の原油在庫は、213万3000バレル減であった。
WTI原油の終値は、0.4%減で58.82ドルとなった。世界経済低迷とそれに伴う原油需要の減少への懸念によって、原油の上昇は限定的になっている。
ゴールドマン・サックスは、先週に見られたリスクアセットの下落は、逆イールド発生に対する「過剰反応である」と述べている。同行は、近日にブレクジットや米中貿易協議などのイベントで合意に至ることによって、リスク選好度の回復も考えられると付け加えた。
また、世界経済低迷がささやかれる中で、ゴールドマンはリスクアセットへの見通しとして「徐々に世界経済が回復する環境下で非常に明るい」と述べている。
WTI原油は先週4ヶ月ぶりの高値を打った。これはOPECがさらなる減産を続けることや、米国によるベネズエラやイランへの原油輸出への制裁の影響が上昇をささえている。