コニシ (T:4956)は4月26日、2019年3月期連結決算を発表した。
売上高が前期比4.4%増の1,341.39億円、営業利益が同2.9%減の70.31億円、経常利益が同2.0%減の71.82億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.6%減の44.04億円となった。
ボンドの売上高は前期比3.4%増の497.20億円となったが、原材料価格、輸送コストの上昇が続き、販売価格の改定を実施するも利益率が低下し、営業利益は同9.2%減の41.38億円となった。
一般家庭用関連では、主要な販売ルートでの売上は堅調に推移した。
住宅関連では、内装工事用接着剤、補修用シーリング材および建築資材の製造に用いられる接着剤の売上は増加した。
産業資材関連は、水性接着剤や弾性接着剤およびウレタンフォーム用離型剤の売上が増加し、新規開拓が進んだ粘着テープの売上も増加した。
土木建設の売上高は前期比8.8%増の297.50億円、営業利益は同14.6%増の22.46億円となった。
建築分野は、建築補修材料、外壁はく落防止工法に使用する材料、建築用シーリング材が好調に推移し、売上が増加した。
土木分野は、表面保護・はく落防止工法は好調に推移し、連続繊維シート補強工法も回復し売上が増加した。
土木建設工事業は、インフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が堅調に推移し、ボンドエンジニアリングは売上を大きく伸ばした。
化成品の売上高は前期比3.0%増の545.38億円となったが、利益率の低下により営業利益は同6.3%減の6.21億円となった。
化学工業業界は、樹脂原料およびエタノールの販売が低調に推移し、売上は減少した。
電子電機業界は、半導体封止材関連商材や電子回路基板材料が好調に推移し、売上は増加した。
自動車業界は、IT化に伴う電子部品に使用される商材が増加し、売上は増加した。
塗料業界は、国内向け建築用、自動車補修用塗料の販売が落ち込み、塗料向け商材全般は低調に推移した。
丸安産業はコンデンサに使用する商材が好調に推移した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.1%増の1,410.00億円、営業利益が同13.8%増の80.00億円、経常利益が同12.8%増の81.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.5%増の50.00億円を見込んでいる。