ステップ (T:9795)は4月26日、2019年9月期第2四半期(18年10月-19年3月)決算を発表した。
売上高が前年同期比3.9%増の56.94億円、営業利益が同15.3%減の11.96億円、経常利益が同15.9%減の12.27億円、四半期純利益が同13.6%減の8.42億円となった。
減益となった主な要因は、特別賞与の支給や学習環境の整備費用である。
神奈川県公立高校入試における合格実績の躍進を受け、その原動力となった教師陣、教材製作スタッフをはじめとする従業員818名に、特別賞与184百万円を支給した。
また、引き続き校舎の設備刷新や授業用プロジェクターの大規模導入など、生徒達が勉強しやすい環境を作ることに注力した結果、備品費や修繕費が前年同四半期に比べて101百万円増加した。
当第2四半期中に実施された神奈川県公立高校入試においては、「横浜プロジェクト」(横浜市内の公立トップ校合格実績において合格者数をナンバー1にするプロジェクト)を計画通り達成するとともに、「翠嵐プロジェクト」(横浜・川崎方面で影響力の強い名門進学校である横浜翠嵐高校の合格実績を大きく伸ばすプロジェクト)においても合格者を123名(昨春77名)として全塾中のトップとなった。
神奈川県の公立トップ高校には2,266名(昨年比137名増)が合格し、県内公立トップ高校19校のうち14校において、また公立トップ高校の中で現制度を特徴づける特色検査(記述型)を実施した9校のうち7校において、塾別の合格者数でトップとなり、ますます他塾を圧倒する結果となった。
また、大学入試結果においては、理大MARCH(東京理科大+明治、青山学院、立教、中央、法政)への合格者数が過去最高を記録した。
なお、小中学生部門においてドミナントエリア内において2スクール、高校生部門では1校を開校した。
その結果、小中学生部門130スクール、高校生部門15校、個別指導部門や学童部門を合わせ合計147校となった。
教師陣は2019年3月末現在で正社員教師647名、専任講師20名、講師9名(4名はネイティブ講師)となっている。
この教師陣とカリキュラムや教材の充実が合格実績躍進の原動力となり、横浜市での学習塾の中でトップブランドとしての基盤強化につながっている。
2019年9月期通期の業績予想については、売上高を前期比3.7%増の114.42億円としている。
これからの2年間を今後の継続的な発展のための基盤づくりに集中的に取り組む時期とし、そのために2年間は利益目標を定めずに積極投資を行う。
尚、2019年4月8日には優秀な人材の確保を主な目的として、従業員を対象に譲渡制限付株式報酬制度の導入を決定している。