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エヌ・シー・エヌ Research Memo(6):2020年3月期は増収増益見込み、計画超過達成の可能性も

発行済 2019-07-09 15:46
更新済 2019-07-09 16:01
© Reuters.  エヌ・シー・エヌ Research Memo(6):2020年3月期は増収増益見込み、計画超過達成の可能性も

■今後の見通し1. 2020年3月期の業績見通しエヌ・シー・エヌ (T:7057)の2020年3月期業績見通しについては、売上高6,935百万円(前期比6.4%増)、営業利益285百万円(同9.3%増)、経常利益349百万円(同10.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益261百万円(同7.8%増)を計画している。

引き続き、住宅分野、非住宅分野での事業拡大や一次エネルギー消費量計算サービスの展開を進めて業界全体における同社のシェア拡大に努める。

CAGR(年平均成長率:2017年3月期から2020年3月期にかけての年平均成長率)は、売上高5.6%、経常利益28.9%となる。

なお、同社の決算においては実現性のあるコミットされたものを予算計上しており、新規事業においては予算として入れていないため、数値については保守的な計画である。

登録施工店数は2019年3月期現在520社となるが、上位20%で売上高の8割を占めており、100位以下は年間一棟である。

現在の登録店全体のSE構法の比率を引き上げるともに、1社当たりの棟数を倍増させることにより売上成長の拡大が期待される。

同社は、2020年3月期に取り組む課題として、(1) 「構造計算の普及」に向けた取り組みとして、わかりやすい構造計算「家づくり構造計算ナビ」の発表、新築時に耐震性能がわかる仕組み、耐震シミュレーションプレゼンシステムの開発。

(2) 「供給エリアとキャパシティの拡大」において、北海道・沖縄への供給開始、提携工場の増加。

(3) 「重量木骨の家の認知拡大」として、「重量木骨の家プレミアムパートナー」の拡大、Webポータルサイト展開。

(4) 「大規模木造用 構造計算システムの開発・運用」として、大規模建築用に湾曲材料・CLT(ひき板(ラミナ)を繊維方向が層ごとに直角に交わるように積層接着した厚型パネル)等を導入した計算システム展開、を挙げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)

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