日経平均は3日ぶり反発。
29日の米国株式市場はNYダウが28ドル高と小幅続伸する一方、ナスダック総合指数は反落するなど高安まちまちだった。
ただ、朝方は円相場が弱含んでおり、景気敏感株の一角で決算がポジティブ視されたこともあり、本日の日経平均は65円高からスタート。
前場は一時21792.98円(前日比176.18円高)まで上昇するなど堅調に推移した。
ただ、日銀が金融政策の現状維持を決めたことが伝わると、円相場の強含みとともに後場の日経平均は伸び悩む展開となった。
大引けの日経平均は前日比92.51円高の21709.31円となった。
東証1部の売買高は11億4041万株、売買代金は2兆0850億円だった。
引けにかけて株価指数に絡んだリバランス需要が発生した。
業種別では、電気・ガス業、電気機器、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。
一方、その他金融業、情報・通信業、パルプ・紙が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となった。
個別では、前日に決算発表したファナック (T:6954)と日立 (T:6501)が3%前後上昇し、SCREEN (T:7735)は寄り付きを安値に切り返し3%超高となった。
ファナックやSCREENは通期業績予想を下方修正したが、市場の想定より堅調と評価されたようだ。
キーエンス (T:6861)、東エレク (T:8035)、アドバンテス (T:6857)といった他の景気敏感株にも買いが入った。
その他売買代金上位では任天堂 (T:7974)、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ自 (T:7203)が小じっかりで、ルネサス (T:6723)は前述のリバランス需要もあって5%高。
また、業績上方修正のソルクシーズ (T:4284)はストップ高水準まで買われた。
一方、売買代金トップのソフトバンクG (T:9984)は引けの売り需要が意識されて3%超安。
オリックス (T:8591)は第1四半期業績の伸び悩みを受けて5%超安となり、ソニー (T:6758)は決算発表を控え小安く引けた。
また、コア (T:2359)などが東証1部下落率上位に顔を出した。