7日の中国本土市場は値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比8.88ポイント(0.32%)安の2768.68ポイントと6日続落した。
約5カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。
上海A株指数も下落し、9.33ポイント(0.32%)安の2900.29ポイントで取引を終えた。
米中対立の警戒感が持続。
米財務省は5日、経済制裁対象の「為替操作国」に中国を指定した。
中国人民銀行(中央銀行)は7日朝方、人民元の対米ドル基準値を6.9996人民元と2008年5月以来の元安水準に設定。
この日の上海外国為替市場では、再び元安の動きが加速し、今週5日の元安水準を上回って下落している。
国家隊の買い支え期待などで、後場に入りプラス圏で推移していたものの、引けにかけて売りが再び優勢となった。
金融株が下げを主導。
海通証券(600837/SH)が2.3%、中国人寿保険(601628/SH)が1.6%、招商銀行(600036/SH)が1.0%ずつ下落した。
港湾株も急落。
上海国際港務(600018/SH)がストップ安した。
ハイテク株も安い。
IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.8%下落した。
空運株、自動車株、不動産株なども売られている。
半面、非鉄関連株は急伸。
なかでも、洛陽モリブデン(603993/SH)と浙江華友鈷業(603799/SH)はそろってストップ高した。
市況高の思惑が広がっている。
スイス資源大手のグレンコアは、傘下企業が擁する世界最大級のコバルト鉱山(コンゴ民主共和国)について、今年末の操業停止を発表した。
洛陽モリブデンと浙江華友鈷業は、それぞれコバルト事業を手がけている。
このほか江西銅業(600362/SH)が4.4%高、中国北方稀土(600111/SH)が3.1%高と値を上げた。
金相場の高値追いを手がかりに、産金株も物色されている。
外貨建てB株は値上がり。
上海B株指数が0.24ポイント(0.09%)高の260.22ポイント、深センB株指数が0.33ポイント(0.04%)高の923.59ポイントで終了した。
【亜州IR】