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本日の米国市場注目の3ポイント:米生産者物価指数(PPI)、米石油掘削リグ稼働数、英経済指標

発行済 2019-08-09 11:55
更新済 2019-08-09 18:03
© Reuters.  本日の市場 注目の3ポイント:米生産者物価指数(PPI)、米石油掘削リグ稼働数、英経済指標

以下が本日の市場で注目の3ポイントだ。

1. PPI、コアPPI

米労働省は9日の日本時間午後9時30分、7月生産者物価指数(PPI)を発表する。インフレ圧力が抑制されていることを確認する材料として市場の注目が集まっている。

生産者物価指数(PPI)はインフレーションの指標として見られている。7月の数値は、5月・6月とほぼ変わらず0.1%と予測されている。食料品及びエネルギー価格を控除したコア生産者物価指数(PPI)は、前回0.2%増のところ、今回の予測では0.3%増となっている、

生産者物価指数の上昇はここ数ヶ月緩やかに留まっており、中国輸入物品に対する関税措置の影響が未だ顕在化していない事が示されている。

2. 石油掘削リグ稼働数に注目

米原油生産量が先週1230万バレルに増加した事を受け、現在の原油生産活動の状況把握のため、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが8月9日に発表する米国内石油掘削リグ稼働数に市場が注目している。

先週の発表では、前週比6基減の776台となっていた。

米国内石油掘削リグ稼働数は原油採掘業界にとって、原油生産量と原油サービス需要の指標として重要な役割を担っている。

9日、原油価格は直近上値が重い状況であったものの予想を上回る中国貿易収支データの発表により、再び上昇した。

3. 英ポンドに焦点 英国GDP、製造業指数発表を控え

英国が合意無きEU離脱を行うのではとの懸念により英ポンドは急落している。また第2四半期の英国経済成長率は低下しているとの予測により、同通貨に対する市場センチメントも回復が見込めない。

7月の英国GDPは0.1%増に留まる見込みで、先月の0.3%増を下回る。第2四半期では1.4%増となり、前年同期の1.8%を下回る。

一方で製造業指数は、ブレグジットへの不安から英国内企業の資本支出が減少している事から、5月の1.4%増から一転し6月には0.1%減となることが見込まれている。

TD証券シニア通貨ストラテジストのMazen Issa氏は、「英ポンドが上昇すれば、大きな反落が見込まれる。割安状態になっているという事はない」と述べている。

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