15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:2万円接近での押し目拾いの動きを見極め■前場の注目材料:出光興産、1Q営業利益52.5%減、コンセンサスは上回る■ココカラF、マツキヨと統合協議、売上高1兆円規模に■2万円接近での押し目拾いの動きを見極め15日の日本株市場は波乱含みとなり、日経平均は8月6日に付けた安値水準での攻防になりそうだ。
14日の米国市場ではNYダウが800ドル安と大幅に下落した。
ドイツと中国で発表された経済指標が弱い内容となり、世界経済の減速に対する懸念が強まった。
米国債市場では、リセッション(景気後退)の前兆とされる長短金利の逆転が起きている。
この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比460円安の20120円。
円相場は1ドル105円80銭台と円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップダウンからのスタートとなり、8月6日に付けた直近安値(20110.76円)処での攻防から2万円の大台が意識されてくる可能性がある。
昨日の売買代金は11営業日ぶりに2兆円を下回る薄商いだったが、お盆休み中で参加者が限られていることもあり、指値状況の薄い中を先物主導で下へのバイアスが強まりやすい需給状況であろう。
ただし、世界経済の減速に対する懸念が強まっていたこともあり、日経平均の下落ほど、市場は混乱しないことも考えられる。
直近安値を付けたタイミングでは日経レバへの商いが膨らんだことによって、その後の225先物へ買い需要が増えた要因から切り返しをみせていた。
2万円接近ではこういった需給要因から下げづらさが意識されることが考えられる。
また、日銀は9月にもマイナス金利の深堀とETF買い入れの増額に踏み切るとの思惑もあり、2万円接近での押し目拾いの動きが意識されそうである。
昨日は多くの市場参加者が想定していたとみられるが、案の定、買い一巡後はこう着感の強い相場展開となった。
短期筋のショートカバー以外は、ショートポジション自体がそれ程積み上がっていない需給状況といったところであろう。
新興市場はJASDAQが続落だったが、マザーズ指数は3営業日ぶりに反発。
出来高も低水準ではあるが、8月7日をボトムに足元で増加傾向にある。
お盆休みで参加者は限られているが、決算を手掛かりとした日替わり物色が活発であろう。
■出光興産、1Q営業利益52.5%減、コンセンサスは上回る出光興産 (T:5019)は第1四半期決算を発表。
売上高は前年同期比46.9%増の1兆4763.14億円と昭和シェル石油との統合効果で増収。
営業利益が同52.5%減の339.80億円だったが、コンセンサス(250億円程度)を上回る。
原油価格の下落など市況が悪化するなか、仕入れ原価の高い石油製品の販売でマージンが縮小した。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(20655.13、+199.69)・米長期金利は低下・株安局面での自社株買い・米追加利下げ期待・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討・日銀のETF購入・東急不HD (T:3289)鹿島と竹芝客船ターミナルで実証、スマートシティ実現へ・ホンダ (T:7267)アルゼンチンで4輪車生産撤退、2輪車に集中・スクリン (T:7735)子会社が錠剤用粉取機を開発、付着率0.5%まで低減・ポーラオルHD (T:4927)目に存在するたんぱく質、目元の組織・機能に影響と解明・みらかHD (T:4544)中国深センに臨床検査ラボ開設・ココカラF (T:3098)マツキヨ (T:3088)と統合協議、売上高1兆円規模に☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪・7月失業率(予想:5.2%、6月:5.2%)・10:30 豪・7月雇用者数増減(予想:+1.4万人、6月:+0.5万人)
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