23日、大幅高となったボーイング株(NYSE:BA)にけん引され、ダウ平均株価は上昇した。
ダウ平均株価の0.2%の上昇に対し、ボーイング株は4.3%の上昇となり、ダウ平均を98ドルも押し上げることとなった。
一方でS&P500は0.05%の下落、ナスダックは0.36%の下落となった。
ボーイング株は、墜落事故を起こした737MAXの運航再開が早まるとの観測から大幅な上昇が招かれた。
ボーイングはダウ平均株価の中で最も値がさの株式であるため、同指数に対し大きな影響力を持っている。
また他の銘柄はまちまちとなった。ダウ平均の構成銘柄のうち、半数は上昇している。
一方で、本日23時に予定されている、ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演にも注目が集まっている。
講演を控え、米国債利回りは上昇している。米10年債利回りは、前日の1.577%から1.617%に上昇している。
10年債と2年債のスプレッドは前日の4.30ベーシスポイントから4.21ベーシスポイントにまで狭まった。
一方でマイナス材料も存在する。S&P 500における11のセクターのうち、9のセクターが下落した。このうち素材、ヘルスケアセクターは特に大きな下落となった。
また米製造業PMI(8月)の速報値は49.9となり、10年ぶりに50を割る結果となった。
ユナイテッドヘルス・グループ (NYSE:UNH)は3.1%の下落となった。同社は7月の第2四半期決算報告で堅調な結果を残したものの、今週に入り株価は既に5%下落しており、今期では4.5%の下落となっている。同社株の下落によりダウ平均株価は50ドル押し下げられた。
一方ノードストローム株 (NYSE:JWN)は予想を上回る決算報告を受け16.8%上昇し、S&P 500をけん引した。