[28日 ロイター] - 米シティグループ (N:C)が今年6月、政治家の圧力や他の大手行の決定を受けて最低賃金を時給15ドルに引き上げたことが、米下院金融委員会のウォーターズ委員長が公表したデータで分かった。
同委員長はシティに対し、最低賃金の20ドルへの引き上げを約束するよう求めていた。
シティのコルバット最高経営責任者(CEO)は4月、同行の幹部と平均的な従業員の報酬格差について議員から追及されていた。シティはコルバット氏が平均的な従業員の486倍の報酬を得るなど、大手行の中で格差が最大となっていた。
トランプ大統領による大規模減税を受けて多くの銀行は最低賃金を引き上げ、JPモルガン・チェース (N:JPM)は地域の物価水準によって15ドルまたは18ドルに、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ) (N:WFC)は15ドルに、それぞれ引き上げた。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ) (N:BAC)は2021年までに20ドルに引き上げる意向を示した。