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カンロ Research Memo(3):ハードキャンディとグミが主力。プロダクトアウトでもマーケットインでもヒット量産

発行済 2019-10-02 15:03
更新済 2019-10-02 15:21
© Reuters. カンロ Research Memo(3):ハードキャンディとグミが主力。プロダクトアウトでもマーケットインでもヒット量産

■事業概要1. 事業内容カンロ (T:2216)は「ノンシュガー果実のど飴」や「金のミルク」などのハードキャンディ、「ピュレグミ」などのグミ、「まるごとおいしい干し梅」などの素材菓子を扱っているが、錠菓は扱っていない。

売上高構成比はハードキャンディ65%、グミ29%、素材菓子6%となっている(2019年12月期第2四半期)。

また、キャンディを水分値などによって分類すると、ハードキャンディ(水分値:1~3%)、ソフトキャンディ(6~8%)、グミキャンディ(10~20%)、ゼリー(75~85%)となるが、同社が扱っているのはハードキャンディとグミキャンディである。

製造は山口県のひかり工場、長野県の松本工場と朝日工場の3工場体制である。

ひかり工場はハードキャンディ、朝日工場はグミキャンディ、松本工場はハードキャンディとグミキャンディの両方を製造している。

営業拠点は全国に12の支店・営業所を構えており、各地のスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアにアクセスすることが可能となっている。

また、直営店として、東京駅と大阪駅に「ヒトツブカンロ」を出店している。

同社の強みは製造と営業の両面にある。

プロダクトアウトでもマーケットインでもヒットを量産2. 製造面の強み飴の多くは、水あめや砂糖などの原料に添加物を加えて作る非常にシンプルな製品である。

このため、飴(ハードキャンディ)の新規参入障壁は低いと考えがちだが、実は主原料や添加物の配合、製法による味と品質の差が大きく、いまだに小規模メーカーが多数存在する理由にもなっている。

同社には、そうした配合や製法に関する膨大なノウハウが、100年以上に渡って専業メーカーとして長く成長を続ける原動力になっている。

ロングセラーで同社の社名にもなっている「カンロ飴」が作られた時代は、戦後まもなくである。

当時、同社は宮本製菓株式会社という社名で「宮本のドロップス」をヒットさせ、地域で有数のキャンディメーカーとなっていた。

しかし、戦後の物不足で主原料の砂糖価格が上昇するなか競争が激化、打開策として画期的な製品を作ろうとレシピにしょうゆを利用することを思い付いた。

似たような発想をしたメーカーも多かったらしいが、しょうゆの塩分によって、べたつきや焦げ付きが発生し、製品化できたのは同社だけだったということだが、日本人にとって懐かしい味のする「カンロ飴」は大ヒットし、それにちなんで宮本製菓株式会社からカンロ株式会社へ社名を変更したのは前述したとおりである。

一方、新たなニーズやウォンツを掘り起こすことで作り出された製品も数多い。

「健康のど飴」は1981年に菓子業界初の「のど飴」として発表され、新たなカテゴリーを創出した。

なかでも「ボイスケアのど飴」は、国立音楽大学声楽科の教授監修のもと学生の声を聞きながら、試作を繰り返してつくった「声とのどを大切にする人」のためののど飴である。

また、カロリーを気にする購買層向けに提案してヒットした「ノンシュガーグルメシリーズ(現在は「ノンシュガー茶館」シリーズとしてリニューアル)」は、糖類ゼロであり、人工甘味料を使わなくてもしっかり甘さを感じられるおいしいキャンディになっている。

同社は、「カンロ飴」のような素材にこだわって良いモノを作るというメーカーらしい発想によるプロダクトアウトの製品も、「ボイスケアのど飴」のようにニーズやウォンツにマーケットインして高い機能を実現した製品も作り出し、世の中に長く広く受け入れられてきたのである。

また、今や同社の看板商品となった「金のミルク」(2012年新発売)は、「素材を活かす」方針を貫いた商品開発を行い、香料・着色料を一切使わずに北海道産の生クリームなどのこだわり素材や独自製法により、ワンランク上の美味しいプレミアムキャンディとして数あるミルクキャンディの中でも売上ナンバーワンブランド※であり、今も成長を続けているとのこと。

※(株)インテージ SRI(R) ミルクフレーバーキャンディ市場 2016年9月~2018年8月 累計販売金額ブランドランキング(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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