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カンロ Research Memo(7):2019年12月期下期は、製品リニューアルや新製品投入を積極的に行う方針

発行済 2019-10-02 15:07
更新済 2019-10-02 15:21
© Reuters.  カンロ Research Memo(7):2019年12月期下期は、製品リニューアルや新製品投入を積極的に行う方針

■業績動向1. 2019年12月期第2四半期の業績動向カンロ (T:2216)の2019年12月期第2四半期の業績は、売上高11,788百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益499百万円(同17.0%減)、経常利益506百万円(同18.1%減)、四半期純利益237百万円(同64.7%減)となった。

また、期初計画との比較では、売上高で311百万円、営業利益で80百万円、経常利益で73百万円、四半期純利益で142百万円の未達となった。

なお、2019年12月期第2四半期財務諸表と2018年12月期第2四半期連結財務諸表は実質的に比較可能と考え、前年同期比較を掲載した。

第2四半期もキャンディ市場の拡大は継続していると推測される。

しかし、2017年12月期まで減少傾向にあった飴市場が前年同期比2.6%増と引き続き拡大したものの、近年好調に推移してきたグミ市場が、各社の新製品開発不足のためと思われるが、同0.8%減と前年割れとなった。

同社に関しては、ITを活用した提案型営業活動やきめ細かなチャネル別の販売促進活動を継続的に推進、工期遅れはあったものの2019年2月には松本工場で新グミラインが稼働した。

製品別では、ハードキャンディで「ノンシュガースーパーメントールのど飴」や「健康のど飴たたかうマヌカハニー」などの既存主力ブランドが堅調に推移、「金のミルク」など新形態のコンパクトサイズがコンビニエンスストア向けに拡大した。

また、グミでは「ピュレグミ」に次ぐ主力ブランドに成長した「カンデミーナグミ」が好調に推移し、マーケットの低迷とは裏腹に売上を伸ばした。

しかし、新グミラインの稼働や人材確保に向けた新人事制度導入、映画タイアップなどのキャンペーン実施、IRサイトのリニューアルなど、成長に向けた投資的費用が先行的にかさんだため営業減益となった。

四半期純利益は、前期発生した旧本社ビル売却に伴う固定資産売却益がなくなったことなど減益となった。

利益の未達は、新グミラインの稼働遅れと土地の減損が主因である。

新グミラインは年初に稼働する予定だったが、メーカーからの納品が2ヶ月遅れてしまった。

このことにより、増産や新製品の発売が遅れて売上高が計画に届かず、予定していた固定費増をカバーできずに営業利益と経常利益が未達となったのである。

ただし、新グミラインは歩留まりが向上しているため、生産性向上による今後のキャッチアップに期待したい。

四半期純利益の未達については、経常利益未達要因に加え、旧ひかり製菓(株)に貸与していた土地などを減損損失として特別損失に計上したことによる。

業績の未達要因が、現在の同社の開発力、製造力、営業力に起因するものではない点は安心材料と言える。

「コトットグミ」はゼリーのような新食感2. 2019年12月期下期の戦略第2四半期の業績が未達だったことから、下期については製品リニューアルや新製品投入を積極化する方針である。

同社は中長期の商品開発について「素材を活かす」「機能性」という二つの方向性を打ち出している。

ハードキャンディである「ノンシュガーグルメシリーズ」について、人工甘味料に頼らない「ノンシュガー茶館シリーズ」としてリニューアルした。

また、機能性のど飴の「ドクタープラス」について機能性をイメージしやすいパッケージデザインに変更、更に日本最大級の医療従事者向け専門サイト「m3.com」を運営するエムスリー (T:2413)による評価サービス「AskDoctorsという会員医師の確認済み商品」認定マークも受けた。

新グミラインの通年稼働化により溜まったアイデアを実現できるようになったグミは、植物性原料「ペクチン」を使用した新食感グミ「コトットグミ」を新規に発売する。

「コトットグミ」は、ゼラチンの弾力により噛み応えのある「カンデミーナグミ」、ゼラチンとペクチンをバランスよく配合した果実のような食感の「ピュレグミ」に対して、ペクチンを主に配合したゼリーのように端切れよい食感になっている。

さらに、隠し味にはちみつを加えた濃厚な味わいや、「さくっ」と歯切れて「とろっ」と口に広がる2層構造の食感も新しい特徴となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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