3日の香港市場は値上がり。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比67.62ポイント(0.26%)高の26110.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が38.01ポイント(0.37%)高の10220.98ポイントとそろって反発した。
売買代金は625億6900万香港ドルとなっている(2日は619億4500万香港ドル)。
買い戻しが優勢。
足元でハンセン指数は、約1カ月ぶりの安値水準で推移していただけに、終盤にかけて自律反発狙いの買いが入った。
香港や米国の経済指標が悪化するなか、景気先行きを不安視した売りが先行したものの、後場の途中からプラスに転じた。
世界的な景気鈍化懸念を背景に、中国政府は追加の景気テコ入れ策を打ち出すとの見方も根強い。
ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が3.3%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.7%高、地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が2.3%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.0%高と上げが目立った。
また、これまで売りが目立っていた香港系不動産株の一角も持ち直している。
業種別では、中国の医薬品が高い。
上記した石薬集団のほか、康哲薬業HD(867/HK)が5.0%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.6%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.6%、中国生物製薬(1177/HK)が1.2%ずつ値を上げた。
スポーツ用品セクターも軒並み買われる。
李寧(2331/HK)が4.5%高、特歩国際(1368/HK)が4.0%高、安踏体育用品(2020/HK)が3.4%高、中国動向(3818/HK)が2.4%高、361度国際(1361/HK)が2.3%高で引けた。
安踏体育用品は上場来高値を更新している。
中国不動産セクターもしっかり。
碧桂園(2007/HK)が1.4%高、中国海外発展(688/HK)が1.2%高、華潤置地(1109/HK)と融創中国(1918/HK)がそろって1.1%高と上昇した。
一方、本土市場は国慶節で1~7日が休場となっている(8日に取引再開)。
【亜州IR】