[ボストン 24日 ロイター] - 米ヘッジファンドのサード・ポイントを率いる物言う株主ダニエル・ローブ氏は24日、ソニー (T:6758)と対話を続けており、同社の価値創造に引き続きコミットしていると明らかにした。投資家に宛てた書簡をロイターが確認した。
サードポイントはソニーに対し、世界のエンターテインメント企業のリーダーとしての地位を確立するため、半導体部門のスピンオフ(分離・独立)やソニーフィナンシャルホールディングスなどの保有株売却を行うよう要求。ソニー側は拒否している。
ローブ氏は「現状」を維持するソニーの決定に失望しているとした上で「われわれのすべての要求が直ちに聞き入れられるとは思っていないが、ソニーが長期的な株主価値創造に向けて構造的問題に対処する提言を行うよう期待する」と述べた。
同時にソニーとの「建設的な対話」にコミットしており、協議は継続しているとした。ソニーが「世界のラージキャップ(大型株)で最も過小評価された」銘柄の一つとも指摘した。
ローブ氏はまた、サード・ポイントが眼鏡大手エシロールルックスオティカ (PA:ESLX)の株式7億ドル相当を保有していると発表。エシロールルックスオティカに経営陣刷新の加速を求めると同時に、今後数年で同社の利益やフリーキャッシュフローが拡大するとの見通しを示した。