[サンパウロ 28日 ロイター] - 英石油大手BP (L:BP)は、2019年にブラジルの砂糖とエタノール資産を合併することについて、米穀物商社ブンゲ (N:BG)との契約締結をなお目指している。実現すれば、2社は、2020年初めに始まるサトウキビの新生産年度に向け、共同事業を進めることができる。
BPのバイオ燃料担当責任者は、ブラジル農業調査会社ダタグロが当地で主催する業界会合で、ブンゲと契約を締結するため、中国など3カ国の独占禁止当局から承認を待っている状態だと説明。その上で「すでにブラジルと欧州連合(EU)から承認を得ている」などと語った。
BPとブンゲは7月、両社がブラジルで操業する砂糖とエタノール事業の合併を発表した。ブラジルに11カ所の工場を保有し、圧搾能力は年間3200万トンとなる見込み。
BPのバイオ燃料担当責任者は、世界の自動車業界では電動化が進んでいるが、ブラジルでは長期にわたり、エタノール消費の拡大が続くとみていると語った。
また、インドや中国など燃料の大量消費国では、ガソリンへのエタノール混合量が増加する可能性があると前向きな考えも示した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191029T010024+0000